前回記事
【イベントJAM】2日目写真速報編 国鉄JR・私鉄・北海道・外国型・フリーテーマ(解説追記版)
http://legotrain.seesaa.net/article/441576099.html
JAM二日目の本レポとなります。
今年のJAM展示は「ごちゃごちゃしてる」「整理されてない」という声を聞きました。
しかし、すべてを受け入れる混沌もJAMなのです。
混沌から生まれる何かもあること。魅せ場は幾つも用意出来たこと・感じ取っていただければと。
無論、整ったものの素晴らしさは承知していますし、そうした展示への憧憬も禁じえません。その両立、今後の大きな課題となりましょう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆

Mcmug様の「ゆいレール」。
高速道路の上。そして椰子の木。とても沖縄らしい情景を切り取り。
背後の高架道路と車列も魅せ場になっています。

コンテナヤードを前景に。奥に旅客駅のアーチを眺む。
ここでも高速道路の効果はくっくり顕れています。「LEGAL LAWL」も決まってる。看板は大事な要素として要研究でしょう。
ところで、左手に見える黄色い911カッコいいですね。どなたの作品でしょうか……?
Mcmug様の車両も良い作品です。特徴の切り取り方・押さえ方が巧いともうしますか。

まずは同系車の3並び。Taizoon様の419系後期塗装。
アイン様の419系初期塗装。拙作の583。
419系の塗装変更中だった1988年ころに見られた並びという感じ。
各自で表現は結構異なるのですが、似合ってるというか揃ってます。

アイン様の583系も準備出来。同系車の4並びが実現しました。
寝台電車とその改造近郊形。思えば長い活躍でした。その歴史の一端でも感じられれば。
舞台のpgy167様の旅客駅は……立派すぎですが(笑)。まぁ立派で悪いことは有りますまい。

背景の14系。前景のEF58も同じ時代の車として色を添えます。

歴史展示より。#122(1969年)。
極めて初期のレゴ汽車ですが、機関車がバッテリーテンダー(炭水車に見たて)牽引するという1991年まで続く4.5Vの技術を確立したもの。地上からの方向転換とストップは後付けで対応していました。動輪もスポークに。

こちらは何度か写真あげた#113(1966年)。最初の、レゴの汽車。
ここから3年で上の#122に。かなり洗練された形に進化したのが分かりましょう。
無論、今の目で観ると#113がこの形で現存してることの貴重さを認識させられます。


本線では、taizoon様のEF65PF牽引の12系急行。「ちくま」辺りのイメージでしょうか。

ローアングル。街を重層的に。深く見せる。「菊水」やモノレール駅の効果も見逃せません。
赤い鳥居・Tary氏看板も。
pgy様の駅舎はこの日はライトアップも。Liteupbricksを多用した光の演出あり。

アイン様の583系も大活躍。なし様の力作? 「白い花に囲まれた留置線」も意外な前景効果です。
あと、高速道路の効果も見逃せません。

拙作のEF58+taizoon様からお借りした24系25形。
嗚呼、この組み合わせがやりたかった。1974-1980年ころの関西発九州行のブルトレのイメージ(カニ24 100のJRマークは目をつぶってくださいな)。この頃は未だ宮原には原形大窓機が多数残っていたのでした。ヘッドマークあれば完璧なのですが。

感無量! 1980年頃。「いい日旅立ち」の時代です。
思えば、自分の鉄道に対する刷り込みとか第一印象がこの時代なのかもしれません。未だ「国鉄」に最後の輝きというか、ひと頑張りが見えた時代だったのでした。

京阪電車。新旧のすれ違い。
流線形の1000形が引退した1970年ころに冷房車2400系などは登場していますからぎりぎりあった並びでしょうか。

京阪の旧型3連。

夜行同士のすれ違い。背後にはコンテナヤード。

おなじみ。秋田な並び。
新幹線待機中に、臨時急行やってきた。2016年は実物の秋田車大活躍ですよね

アイン様の419系。思えば国鉄末期を象徴した車でしたね。
濃赤色に白帯の塗装は趣味の良いものでしたが、地元では評判良くないのか早々と白に青帯の如何にもJR西のコーポレートカラーに変更されてしまいました。
レゴ的に観ると、あの濃赤は「通常赤」で正解なのが、この作品でよく分かります。
つまり、同じ時代の475系なども赤で作るの、あり?



SATO様の福井鉄道203号。200形もこの1編成のみ。而も長期休車中。
実物の復活あるのでしょうか。最悪、静態保存はされるのでしょうけども。
SATO様の作品は資材捻出のために一旦解体とのことですが、何時か蘇ること期待しております。

歴史展示島より。純正4.5Vな運行。
手押し車両を4.5V化すると車軸配置がCからBになってしまい、やや物足りなくなるのは欠点でした。今思うと灰レール時代は12Vにかなりリソースぶち込んでいましたが、4.5Vの方は青レール時代のインフラ使い回しも少なくなく、そこばかりは残念と。

今回のベストショット。の別アングル。
レゴ本社の連中に見せつけてやりたい、一枚。

本島戻って。気分屋様のキハ71 「ゆふいんの森」
JAMでは初登場です。

江ノ電。
何時か鎌倉・江ノ島イメージの情景の中を走らせてあげたいものです。


600形は実車前頭部が保存されている「江ノ電もなか」の扇屋前を。

ニンジャゴーなトレイン? ドラゴン号。
鳥居の前が似合ってます。

ロマンスカーの大集合。
(sauseiji様がこの日は欠席なのが惜しい)

なし様の485系3000番代はこの日も大活躍。

ヘッドマークもライティング。大きさと精密さで魅せる作品。
また、動力・足回りの信頼性の高さも印象的でした。8幅作り慣れてるのを感じさせられます。
カラーリングのインパクトは言うまでもありません。
昨年12月に池袋の鉄道模型芸術祭で拝見した時は「本当に完成するのかな?」と思っていたものですが(失礼!)まさか完成するとは。8幅フルスケールは予算・時間・気力・技術……で別物だと思うのです。

アイン様の781系。背後に北斗星カラーのDD51。この並びは1990年ころでしょうかね?

Lime様の721系と。北海道の交流電車同士。

Mumug様のキハ130形も加わって。苫小牧辺りの雰囲気?
ちらりと見えるDF200もまた北海道ムード。

隼様の「はまなす」が通過してゆきます。
最後の急行列車にして、最後のブルートレインとなった「はまなす」は1988年設定、国鉄時代を知らない急行列車でもあったのでした。

そして実現しなかったのが惜しまれる。DF200牽引の「はまなす」。
北海道新幹線連絡の急行(函館〜札幌)で設定されていれば、早朝に札幌着できる戦略的列車足り得たでしょうが(飛行機には無理)、その余裕が無いのが余りに悲しい。
(まぁ、実現したところで特急気動車の方が現実的でしょうけども)

大きなアーチ型の駅に佇む単行気動車というのも味のあるものですよね。
そして、「はまなす」「利尻」の並び。
札幌発22時。夜行急行同士の同時発車という情景は2000年ころ迄見られました。世界でも唯一と思われる寝台列車同士の並走は忘れがたきもの。
(1996年、はまなすもといマヤなす側から拝めたのは良い思い出。その日は指定取ってた「北斗星」乗り遅れて「はまなす」乗ったのですが、それが幸と!)
「利尻」のキハ400系はAWAZO様作品。
レゴトレインの日本における趣味的歴史(趣味としてのレゴトレイン史)においても2000年ころに製作された、今思えば記念碑的作品なのです。
そして、アップデートを繰り返し、今に通じる作品です。

発車。タイミングが合いません。こればかりは難しい。この意味で9Vは優れたシステムではありました。

並走。高架上から貨物駅を見下ろす情景は札幌郊外を思わせるものです。無論、あの並走は夜の22時のことですから、真っ暗闇での事だったのですが。何時か模型にもライティング組み込み、リアルに再現できる日が来るのでしょうか。
<2日目 本レポート(2/2)に続きます>
【関連する記事】