極めて希少な存在で、生き残ったものもどんどん数を減らすばかり……。保線作業は維持費の安い作業機械化が進んでいます。
その中で2015年にデビウ。名鉄EL120形には驚かされました。東芝府中生まれ。
ちょうど同じ時期に製造されていたJR貨物EH800形の妹分のような形状。というか模型的ショーティが「実現」したような姿です。可愛いし、かっこ良い!
名鉄の貴重な古典機関車群が容赦なく潰されたのは痛ましいことではありましたが、後継機が銘機であるのはせめてもの救いでしょうか。
業の貯まる話はともかく……。

実物通り、2両の落成。
重連やプッシュプルも自在です。
前面はシンプルな解釈ですが、これで十分に「東芝顔」(EH500-901/EH800)に見えるんですよね。屋根のカーブスロープが柔らか。そして埋め込まれたヘッドライト。
側面は手すり表現が嬉しい。銀帯はウェーブ描く。
小柄さ、引き締まった魅力が表現できておりましょう。

真正面。スノウプロウの表現は標準部品で。違和感ありません。
ただ、何らかの「ミニスカート」表現があるとよかったとも思うのですが如何でしょうか? バッファ付連結器でもスカート埋め込んだ作品はありますから。

側面より。1プレートの床面上げがあるので小さいけど電機らしい。
流石に重連の片方はダミーです。でも、2両あると遊びの幅は広がるでしょう。

保線用の貨車、ホキ80形。元 国鉄ホキ800形でバラスト輸送・散布用。
シンプルに見えて、ホキ800系列の特徴と機能を抑えたモデル。
バラスト収める漏斗形の車体は支柱で支えられてる。その真下には散布用の流し板。台枠には流し板を避ける穴も。凝った、個気味の良いモデルです。
可能ならば黒一色に……。大化けして見えることでしょう。
ホキ800及び、その私鉄版や新幹線版の保線貨車は嘗ては至る所で見られたものでした。用途の性格上、どんな機関車が牽いても様になるものでしたし、一部の私鉄では電車牽引さえありました。魅力的なスタイルですので、一家に1両というか数両あっても良さそうですね(手間はかかる題材ですが)。

無論、EL120との組わせが似合います。