DD51迄の液体式に固執してた日本の内燃機関車も、やっと世界の主流に乗れた!というべき存在。世界的に見れば液体式で本線用大型内燃機関車は日本だけでした(液体式のお手本だったドイツでさえ70年代なかばに電気式に転向しています)。
しかし、輸出向けなどで蓄えてた技術があるのか、いきなりの電気式の高性能機を成功させたのは大したものでしょう。
個人的な好みから言えば、DD51よりこっちのほうがずっと良い。技術的にも、スタイルも(DD51ファンの皆さんごめんなさい!)。
もっと早く開発・増備進んでいれば、北海道内の寝台特急や夜行急行の全廃までに、DF200牽引への置き換えが行われたかも知れません。

箱型と云っても電気機関車と違うのはエンジンヘッドやラジエータ収めるための高い屋根。そして大きなラジエータ。ここは世界共通ですね。DF200もまた同様。
シンプルでつるっとした造形ではありますが、随所に見せる機械的要素がアクセントになっています。
このモデルも、そうした要素が強調されています。
前面はブラケットとポチスロの組み合わせでスラントスタイルを表現。微妙な段差埋めは流石この手法得意とされる隼氏……と唸らされます。シンプルな造形に見えて、奥が深いです。また、スマートな現代機ではごまかしも効きません。

側面半ばにある乗務員扉は横組で表現。また隣接する小窓も。丁寧な造形・表現です。
「JRF」「Red Bear」ロゴはミニマルなものですが雰囲気が伝わる。PF機器収容の関係で内部に関わるような表現は避けたとのことですが。
足回りはPFトレインモータx3 というわけではなく、1個は流石にダミーにされる予定とのことです。ガチな3M6軸駆動なモデルも不可能ではなさそうですが(笑)。
動力台車を基準に考えるか、付随台車を基準に考えるか。迷いどころでは有りますね。ショートだと後者に成らざるを得ませんが、フルだと後者の場合床下機器をつけられるメリットはあります。前者だと、全台車が同じサイズ・形状に揃う!のはメリットになります。

斜め上より。ツルツルの屋根上であるがゆえにラジエータファンが際立ちます。
実物同様、貨物列車メインの運用になると思われます。フルスケールのコキが似合うのは言うまでもありません。ですが、時には「時代が少し変わってたら」と仮定して、「北斗星」や「はまなす」を牽かせても似合いそう(廃車回送とかゆうの禁止!)。無論、団体臨時列車で実現した「カシオペア」との合わせも見たいものです。
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おまけと言っては失礼ですが、スタンダードなスタイルのオハネフ25 0。
「北斗星」への第一歩? というのは期待しすぎでしょうか。