
九州スタイルの石炭車。セムやセラ。
北海道ではボギーで側卸しのセキが多用されていましたが、九州では底開きの二軸車が使われてた由。ただ、北海道よりは引退が早く(1980年頃にはほぼ消滅)、馴染みは薄い印象はあります。
今の目で見ると、欧州スタイルが魅力的ではあります。
あと、一気に3両揃える。この種の貨車は両数欲しくなるんですよねぇ。

特定モデルはないようですが、大きめなので「セラ」でしょうか。
よく雰囲気を掴んでいます。最高速度65km/h以下の黄帯表示も格好良いものでした。
レゴモデルとしてみると、ホイールベースは長すぎな印象……。
カーブでの走行抵抗は大きそうで、そこが懸念されます。下回りの改修でホイールベース2ポッチ詰めたらかなり改善されるのではないでしょうか?


おまけ的題材ですが。安全側線。
製品のシーサスクロッシングを半分だけ使う方法として考えられたものだとか(笑)。
なし様は運良く安く入手出来たそうなのですが(最近のリサイクルショップは馬鹿にできないそうです)、これ、非常に高価な部品ですよ(笑)。勿体無い?
でも、「半分だけ使う」なんて思いつきもしませんでした。

さて。貨車と安全側線だけかと思いきや……?

!!
とても立派な古典Cタンク機。特定モデルはないようですが、最初はBタンクのつもりで作られてたとのこと。さっと浮かんでくるのは、明治期のBテンダ機をタンク機に改造した1070形や1150形など。1070形は日鉄鉱業で使われてた機が有名であり、今は京都鉄道博物館に保存されている由。
或いは、大正期位に私鉄や専用鉄道などが独自発注した、ちょっと不思議なイメージのCタンク機か。国鉄C10/C11/C12よりも古風な風情は、古典ロコマニアの心をがっちり掴むのですよ!
なお「老体に鞭打ってこき使われてる」なんて表現がありましたが、ランボードの白線や灰色(鉄色?)のロッド。寧ろ丁寧な整備を受けて、現場やファンに愛されてた……という感じがします。その意味でも日鉄鉱業の1070を思い出させたり。

サイドビュウ。古典機らしい優雅さがちょっぴり残ってる。開放的なキャブ周りも良い感じ。缶胴上をケーブルが走っていますが、これもディテールの一部と見立てているのは巧いやり方でしょう。

8幅ですのでスタイルに無理はなく、いつものことですが狭軌感も伝わってくる。とくに蒸気機関車だと8幅の効能は大きいですね。動輪がサイドタンクの下に収まってるのは8幅ならでは。(6幅原理主義者的に)ちょっと悔しくなります。

ロッド周りは確実な動作を意識したとか。
メインロッドにはL形のバーを巧く使ってスライドバーに繋げているのは巧い設計です。昨今の新部品で蒸気機関車の足回りも改良の余地十分にありましょう。

言うまでもなく。PF自走。
駆動はロッドにだけ頼らずギアも併用です。それぞれの強度負荷が下がるのはメリットでしょう。
こんな機関車が、先ほどの石炭車を数両連れて走ってく状況。楽しみなものですね。