まずはDE10より。JR貨物の更新機仕様です。


ボンネットに白帯が入るので難度が上がりますよね。この塗り分けは。
8幅フルスケールだと無理なくDE10のフォルムを再現できます。小さめのキャブはちょっと羨望を禁じえません。6幅でPFだとどうしてもキャブは犠牲になりますから。
ただ、8幅でしたら以下の配慮があると嬉しいです。
ボンネットは6幅だとちょっとパワフルすぎ? DE50なら太め太みのほうが良いのですが、DE10はもうちょっとほっそりの印象あります。ボンネット5幅のほうがそれらしく見えそうな……。
理想的なサイズのキャブですが、このスケールだからこそ上部の斜め絞りが再現されてると良かったと。
改良で、大化けしそうな作品でしょうか。プロポーションなど、8幅フルのポテンシャルはすごく高いのですから。
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そして、HD300形。DE10の代機としてかなりポピュラーな存在になってきました。


上のDE10よりも後の制作なのでしょうか? ものすごく技量が上がっておられるのを感じます。
完璧というか、パーフェクト!(大事なことなので二回言いました)。
5幅でほっそりしたボンネット。上絞りのキャブ。
先のEH500同様、作りこまれた足回り(台車枠)。いつもの言葉ですが、狭軌感と重量感が伝わってきます。ステップ周りも階段状の部分とか巧く表現されています。一方でフロントステップにエプロン部分は台車マウントであり、実用性や走行性能への配慮も嬉しい。
圧巻はボンネット側面でしょう。
HD300の肝たる、充電池部分。半ポッチずらしによって蓋の表現がある。拘った部分だそうですが、そのとおり、魅せ場になっています。機関車の機能的部分が再現されているのは大事なことですね。他ボンネットも側タイル貼り表現であり、随所のポッチが良きアクセントになっていましょう。
HD300では目立つ側手摺部分もよいチョイスでしょう。
ただ惜しいのは前面手すり。もう少し細身の表現ができていたら……。バークリップ系は年々新部品で改良されていくところですから、より良き形になっていきそうな気がします。
また、この作品から6幅等のモデルにフィードバックも考えたいものですね。
学べるところも多いモデルです。