
iL様は札幌在住の方。作品の紹介は初めてとなりますが、いきなりのハイクオリティモデルの連続に驚いております。
(つまり、EH500だけでなく、ちょっと作品が続きます)
お題はEH500形のいわゆる三次量産型。一番量数の多いグループでもあります。
EH500自体はレゴトレイン界隈では人気題材で多々作品がありますが、8幅は知る限り初めてですね。


溢れる重量感と精細さ。
スケールの強みを活かしきる。
車体はよく見かける表現ではありますが、定番の「金太郎」マーク。よく見ると文字部分がグリルタイル横組ですね。
注目したいのは足回り。8幅ゆえの狭軌感は言うまでもありませんが、軽快でシンプルな印象の台車枠がタイルですっきり再現されています。
屋根上、碍子などの表現が大げさになりません。良いバランス感です。
(無論、6幅でのオーバースケール気味な表現も好ましいのですが)
屋根肩は6幅でポチスロ使うとやや丸すぎる印象(なで肩)になるんですが、8幅だとちょうどいかり肩に見えるのも良いポイントでしょう。

真正面より。やや平たい印象が出せるのは8幅のフォルム面での強みです。
その上、ディテールも細かく出来る。
ヘッドライト周りの寸法、1プレート単位の横組調整ははこだわりぬいています。
6幅だと2x2パネルを横組にして前面窓にするところですが、8幅だと2x3パネルという大胆さ。でも、これが実機の印象に近い。

連結面もまた魅せ場です。
貫通扉の表現も、各種渡り線の表現も「濃ゆい」ですね。

勿論、「JRF」表示も。こちらの屋上機器も、全てをタイルにせず微妙にポッチ出ししてるのが効果的。
現状、8幅になると牽かせる客貨車に困る……のですが、フルスケールならば6幅のコキも似合いそうな気がします(コンテナの横幅、機関車よりは確実に狭いものですし)。このEHがコキ引いて走る姿や、他の8幅作品……EF81などと共演する姿は拝んでみたいですね。