700系辺りもそうなんですが、機能を優先し過ぎると癖が強くなってくる。美醜の意味でギリギリのラインを攻めてきてるといって良いんでしょうか。
ただ、華やかな題材故に意外と再現例はあります。
ただ、動力入りで編成というのは未だに少ない。敬遠されている……?
さて。
sunny様は立命館大鉄研(mazta-k氏、dyson氏、そして支援者のJ・S氏)の期待の新人さん。緒作でこちらを選んできました。

現状で4両編成です。実物も新幹線としては短めの10連で、秋田行のE6系併結を前提とした仕様ですから短くても様になります。
何時かは、E6も期待したいですね。
E5+E6は緑と赤の対比もデザインの一部として狙ってる?感がありますから。
あと、話題のH5も! ラベンダーの帯は今や現実につかえる表現になってしまいましたし。

先に中間車から見てまいりましょう。
窓は思い切って、小さく。ここは今時の新幹線らしい。クリアではなくブラックアウトも有りな表現です。
カーブスロープはPick a Brickで大量入手可能だった時期のあった(今もbricklinkでは安い)カーブスロープ。部品供給の良さがビルドを変えつつあることの証明でしょう。理想的な、美しいカーブ。やはり、300km/hオーバーの車両にふさわしい滑らかさ。
ドアは縦組みを取り込んでいます。いろいろ貪欲に参考にされています。
嬉しいのは台車のスカート!
灰色なのでイメージと違う? いや、有りと無しでは大違い。理想は白ですね。また、取り付け位置を1プレート(理想は1.5プレート)上げると更に良くなりましょう。
ちょっとだけ惜しいのは、車体全長。トレインプレートの前後に2ポッチづつ延長してあげると連結面感距離もリアルになりましょうか。新幹線の場合はぎりぎりまで詰めたいものですね。

パンタ付きの中間車。パーツ不足からが若干の妥協は有りますが、無論気にならない範囲です。パンタカバーの表現が頑張ってる。編成中の魅せ場でもあります。良い効果。
なお、レゴトレイン的にはこの車両が動力車になっています。

先頭車。窓数が多いので普通車の方か。
荒削りながら、パーツの個性をうまく使って造形されている。冒頭でも触れましたが、一度脳内で消化→分解→再構成しないと表現しきれないデザインですので(下手に「みたまま」に作ると実物の醜い部分が出てきてしまう)、その過程を巧くこなしていましょうか。いや、本物よりやや美形かもしれません(笑)。
ウエッジなどを使った滑かさの追求は今後の課題でしょうが、試行錯誤でより腕を上げられることでしょう。
緒作がこの水準ですから、つい、期待したくなってしまいます。今後も宜しくお願い致します。