また、AP様も最近、7500系を作られています。
どちらもフルスケール精細系ですが、そればかりがレゴトレインの方向性では無いはず!
違ったパノラマカーが生まて然るべき。名車であり、人気題材なのですから!
CADなどは少しづつ公開されていた柴様のパノラマカー、先日の群馬オフで完成、お披露目となりました。

第一印象は「製品的な、適度な解像度」。
超絶な精細モデルとは方向が違うものの、実車の特徴を的確に捉えたモデリング。プレートを避けてブロックに徹した車体構成も質実剛健に。最近では珍しいトレインプレートに依る台枠もこの作品ではプラスに作用していましょう。車体裾の黒が全体を引き締めているのです。
一番の特徴は、City6幅車用のキャノピーが、そのまま使えてしまうということ。これがまたパノラマカーの、平面ガラスで構成された展望席周りに見えるのですね。
そして、前面サボ周り。フロントアイ。やはり角ばった運転台周り。極めつけは運転席への梯子穴。
パノラマカーに必要なディテールのすべてを備え、バランスよく固めています。
惜しいのはクーラーの台数が少ないことかもしれません。クーラーの増設と、できればベンチレータの設置で印象は更に化けてくるはず……。

遠方にモノレールやDRCを眺む。良い意味での絵本的情景♪

中間車。先頭車もそうですが、ドア開閉前提としてドアは両端にアレンジされています。編成としてみると違和感は皆無。パノラマカーベースの有料特急専用車……に見えなくもありません(70年代に検討はされてたらしいですよ?)。
なにより、ドア開閉は元来のレゴトレインのスペックでもありますので、コダワリは嬉しいところです。
新濃灰の床下機器や台車のエアサス周りも大きな効果を上げておりましょう。真黒では重苦しい印象になりそうなのを、随分軽快に見せていますから。

窓なし部分はなんかのサービスコーナー? とか思うと夢が膨らみますね。
8800系のパノラマDXでは、おしぼりサービスや車内販売などもあったことが思い出されます。
レゴ的には電池boxの置き場ですが。

そういえば。パノラマカーの魅力の一つは「数の多さ」でもありました。特別な電車というよりは、名鉄の主力車種の一つでありましたから。
(その昔、AL車狙いだと、パノラマはフィルム勿体無いから撮らないなんて酷いことしてました。勿体無い!)
柴様の製作予定的に可能かどうかは分かりませんが、この解像度ならば複数編成の制作も可能かもしれません。P4(7000系4連)同士の重連とかぜひとも拝んでみたいものです。