
前作はこちら。
気分屋様の江ノ電300形 イメージ通りの「えのでん」。
江ノ電の600形は元東急(玉電)80形電車。1950-53年に製造されたもの。丸みの強いとても個性的なフォルムの路面電車。国内外で類例スタイルはないのです。
玉電は世田谷線への縮小時(1969年)に廃車になった車の一部が江ノ電に流れてきました。それが江ノ電の600形です。2両編成が2本。
時代によって塗色や姿を変えつつも(赤電と標準色、ヘッドライトは窓下移設等)、丸みの強さは原形残す。
江ノ電では1990年まで活躍しました。1両が世田谷線沿線で保存されています。

難度は高い題材と思いますのに、「お見事!」としか申しようがありません。
前面は変形4枚窓ですが、角部分はポチスロで。これであの前面に見えます。
丸み自体は丸ブロックによるものですが、この表現がベストでしょうね。
6幅用車屋根部品も此の題材にはベストチョイス。
そして、前面も側面も、大きめの窓!
明るくモダンな雰囲気であった同車のイメージ、的確に捉えておりましょう。

側窓は戸袋部と開閉可能な部分を分けて再現していますが、違和感ありません。
これで末期実車のやや煩雑な感じのした側面が再現されています。
足回りに灰色奢ってるのはやはり効果的ですね。軽快な感じがします。

屋根上も魅力。タイルつるつる仕上げ。ベンチレータも目立っていたもの。
先の300形との共存・活躍が楽しみです。
(自分も301Fと502Fを早く再開しませんと……何時か江ノ電祭りじゃ!)
さて。気分屋さんはこんな試作品も。

1000形。前頭部のみ。600型よりも前に。
同じ題材はSUU氏にルビー氏がありますが、一線を画すのはオデコの後退角方向への「丸み」此の解釈はなるほど! という感じです。
前面窓は左右の後退角付いている部分をポチスロ処理という定番ながらも、前面窓自体を5.5幅くらいの微妙な寸法として、左右の窓柱を「L形パネルの薄い部分」で再現という細かさ。
このままボツではあまりにもったいないですよね?