JR東日本のキハ110系は90年代の標準型気動車。面取りした車体断面など、今の目で見るとちょっとバブリーな車ですね。ローカル線用にしては……。
それでも未来的なスタイルは今なお色あせません。
(色褪せてないものの、キハ55風とかキハ20風とかになったのはありますが)

ルビー様は前にも佐沢線用を制作されていますが今度は完全に別表現。
「面取り」部分を「表面出し」で組んでくる。オリーブ色の部分。
キハ110系列の「緑」も微妙な色なのですけど、近年採用の増えてきたオリーブ色がしっくり来ています。
ポッチは本意なのか不本意なのかは分かりませんが、違和感なく自然な表現に見えるのは事実です。
前面の上下方向のラウンド感は素晴らしい! の一言。
この丸みは側面の面取りと並び、キハ110のキモでしょう。車体の白部分、丸ブロックとの組み合わせが隙間なく美しい。
ただし。
1/4ブロックというレゴの歴史において非常に古い部品(1950年代からある)の、プレート版というのは残念ながら存在しません。シール貼って処理しているのですね。
この程度は(個人的意見として)あり、と思います。
純正製品だってこれくらいはやってますし、パーツまたがりのシールでないのは寧ろ良心ですよ?
さて、完成度が高いこの車体なのですが、側面二箇所にやや違和感あります。
側窓は飛行機窓よりは2x2パネルの方が、キハ110系の大きめの窓の表現になるんじゃないかってこと。
あと側ドアは側面ツライチのほうがそれっぽいんじゃないか……? ということ。
キハ110系は初期車は余りに理想主義的なプラグドアでデビウしています。つまりツライチ。また後期車も引き戸になったものの、デザイン上極力ドアの凹みが目立たないような配慮されている気が。とはいえ、この辺の表現は各自の好みも入ってきましょう。
前の佐沢線用でも記しましたが、魅力的な題材ゆえ、完成期待しております。
急行用に特急用、観光列車改造車etc……バリエーション展開も可能ですし。