
先のモボ121形の改修のあと、勢いに乗って相棒のクハ201も造ってしまいました。
さて。
日本の路面電車でトレーラ(付随車)は非常に稀な存在であり、例えば札幌市の「親子電車」M101+Tc1(1960年)は失敗作(早々とTc1が廃車)。
しかし、同じコンセプトの嵐電モボ121+クハ201は札幌市よりずっと早く実現し(1952年)、ずっと後まで(1996年)電動車が必要に応じて付随車を解結する運用が為されていた由。どの電車でもクハを付けられるわけではなく、モータを強化したモボ121形の一部に限られ、モボ+クハは4組が存在。
嵐電作るなら、この特徴的な車を避けては通れませんよね?


モボと同じデザイン。とはいえ片運転台で左右非対称の外形。
レゴ的にも無論付随車。ただ、低床化の工夫を要されるのは電動車同様ですが。車体側面の車輪と干渉する部分はタイル張りとなります。

連結面。こちらも運転台側と同じ丸妻処理。優雅なものです。
連結器はドローバも考えましたが、トラブル懸念して磁石式に。気軽に連結開放楽しめます。

繋いだところ。列車ではなく、飽くまで路面電車的風情を保っているのが嵐電の不思議なところ。全長は30mに及ぶので、実は一回り大きく見える「叡電」の2連と大差がありません?
トレーラこそ過去のものですが、今も嵐電の多くの便は電動車同士の2両編成で運行されています。

クハを前にして。
トレーラの一般的な海外の路面電車でも、多くは純粋な付随車でしたから(ループ線などで方向転換前提)、運転台を持つ制御車である京福クハ201と札幌市Tc1は特殊な存在でした。


京阪(風の)バスと並走!
それっぽい町並みとか欲しくなりますね。

旧型同士の並び。
嵐電の催事は遠からずあるようなので、この編成も現地でのお出まし、叶いそうです。
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