作品自体も大物、そして新規格というのも注目なのです!
マサイ(masai)様は大物D+Dのガーラット式蒸機を完成させた方です。ライム色の。
過去作品も全て自由形の蒸機であり、そこはコダワリでもあるようです。
先方の記事こちら。
【5wナロー】試作!BBガーラット

まずは足回りより。
ガーラットなので、走り装置が二組。それぞれがメインロッドサイドロッド可動です。軌間は通常トレインの6幅でも、またナローの4幅でも無く5幅。6幅だとサイドロッドのはみ出しが大きすぎ、4幅ナローだと内部構造が厳しいからでしょうか?
インフラを全自作になるので、それなりの思い切りは必要になります。
この角度からみると、車体の大きさは通常の6幅車両に近く。
しかし、ナローゲージゆえの引き締まった足回りが印象的。ロッド廻りの大仰さもまた機械としての細密感を与えていましょう。

足回りの全景。
左手に受光ユニット搭載。右手に単4用電池boxを搭載。ナローゲージでよくぞ収めた!と。モーターはMサイズをセンターフレームに。この構造は思いもよりませんでした。このモーターから前後2軸づつ、全軸駆動してしまうのです。

裏から。モーターから一度平ギアで動力を落とし、前後にユニバーサルジョイントで伝達。実物だとガーラットではなく、或る種のギアードロコ等で見られる配置でしょうか。
ということは、各種ギアードロコへの技術的展開もありえるということに。また、足回りと機器のレイアウト的に凸型の関節型電機でロッド駆動のやつ……所謂「クロコダイル」への応用も考えられますかも?

伝達された先では、ベベルギアで駆動されているのが分かりましょう。
二軸ともギアを通しており、動力伝達はロッドには依存せず。こうすることでロッドへの機械的負荷を減らし、外れにくくなります(重要! これは自分も経験済。このクランクでロッド依存は事実上不可能)。
バックゲージが3ポッチと言うのはこの軌間故に(通常は4、ナローは2ポッチ)
軌間は通常トレインゲージへの改軌も可能に見えますが……さて?

モーターを収めたセンターフレーム。

以前製作の、通常トレインゲージ用のガーラットとの並び。二回りほど小さい。
実物だと、上が1676mmなどの広軌用、下が1000mmゲージくらいの雰囲気に見えます。
或いは1435mmの標準軌用と、910mm辺りの雰囲気か……。

更にわかりやすく。
異軌間の接続箇所っぽい雰囲気でも有ります。
5幅ナローのレールは独特の雰囲気。見慣れた通常トレインとも、4幅ナローとも違う世界……を作るのでしょうか?
<続>