より。
【おもちゃメーカーがつくった「おもちゃ製造3Dプリンター」】
玩具メーカーのマテルは「ニューヨークトイフェア 2016」で、自分だけの玩具がつくれる300ドルの3Dプリンター「ThingMaker」を発表した。」
レゴ・マテル・ハズブロ(……だったと思う)の世界三大玩具メーカーの1角よりから、300ドルの3Dプリンタ登場……だそうです。10月発売予定だとか。
無論、300ドル。性能やクオリティに過度な期待は禁物でしょう。
ただ、玩具業界も3Dプリンタに興味を示し、先鞭をつけてるという事実は興味深い。以前、レゴ社は3Dプリント技術に否定的ではない……という記事を記しました。
【ニュース】3Dプリンタでレゴパーツを作れる時代は来るか?
http://legotrain.seesaa.net/article/390539897.html
将来、3Dプリンタがもっと普及した先で、ユーザによるパーツの出力はあり得るのか?
非公式にはともかく、「公式」にはレゴ社のお墨付きが求められるでしょう。で、レゴ社はその方面はどうやら積極的なようです。上の「TIME」の記事では、
「3次元印刷が魅力的な開発であり、確かに新たな道をたくさん開く」ジョン・グッドウィン、レゴの最高財務責任者は語った。
とあります。
無論、3Dデータには何らかのDRMなどは掛けられるかもしれません。でも、レゴのブランド性を肯定する多くのユーザはDRMを否定的には考えないでしょう(Itunesとユーザの関係の様に)。
まぁ今のところは、DRMとか著作権侵害以前に3Dプリンタの出力が、「大企業が低賃金国(東欧や中国など)の工場でインジェクション整形されるもの」のコストを下回るって未来は未だ想像しにくいです。
おそらく3Dプリンタデータとして供給されるのは、小さなフィグ小物や使用数量の少なそうな特殊パーツに留まるのでしょう。あるいはユーザのアバターであるとか、氏名などの彫り込みであるとかのパーソナライズカスタマイズって方向も考えられます。その意味では需要はありそうにも思えますが……。
ライバル?マテルの玩具3Dプリンタの登場で、この未来が現実に一歩近づくのでしょうか……?
wiredの記事には記されていませんでしたが、マテルの3Dプリンタは文字通りのプリンター商法(消耗品……フィラメントで稼ぐ)のかもしれません。
その意味で申せば、「レゴ社の3Dプリンタ」は純正フィラメントで稼げる良いモデルにも思えます。普通のプリンタでは純正カートリッジで稼ぐモデルは破綻しつつありますが(苦笑)、レゴに関しては純正品以外は認めたくない、ロイヤルティの高いユーザが主体という構図がありますものね。
レゴ社の3Dプリンタや、3Dプリントサービス(レゴストアなどで対応)は、案外遠い未来ではないのかもしれません(というか、さっさとやれ! やってください)