言うほど簡単じゃない。
でも、この題材とエース君の作風。素晴らしいマッチングを見せてはいないでしょうか?
名古屋臨海高速鉄道1000形。
色々不思議な電車です。全線高架・ホームドアという条件とはいえ、排障器(スカート)なしは現代の電車とは思えぬ。
そして「愉快犯的意味での確信犯的」なスクウェアなデザイン。ベースがJR東海313系という話も聞いたことがありますけども、丸い313系とは余りに対照的。
敢えて申せば、「AGT(新交通システム)のような鉄軌道電車」という雰囲気なのですね。ちなみに車内も遊びココロのあるロングシート意匠だったり。

4両、フル編成。
スクウェアなのに、無愛想でもない。あの雰囲気が顕れています。
シンプルなのに、何故かリアルティがある。
アクセントになっているのは「手すり」。ここは先行するDumi様の作品でも凝った表現がなされておりました。この電車のデザインの肝なのでしょう。
色は新濃灰。いつの間にか「今風の」ステンレス車体の表現として定着してきました。新灰と迷うところですけど、どっちもありとしか申せません。
3ドア。ドア配置窓配置は省略なし。窓間の青濃淡が綺麗。理想を申せばドア部分に沓摺表現があればとは思いますが、未だ難しいでしょうか。
ライト内蔵も特筆すべき。いや、この車両の雰囲気にLEDの光が似合うじゃありませんか。

真四角……な全体だからこそ効果的なのは丸みを持ったクーラー表現。
メリハリは大事です。
技法手法という意味では対照的な、dumi様の同題材との共演も楽しみです。
「どちらもあり」がレゴトレインの良いところなのですから。