折みて纏めて紹介を予定しておりますが、まずは気になったこの作品を。

複雑な形状を、シンプルで現実的なラインに落としこむ。
そこにはブロック玩具のもつ、プリミティヴな美しさ、楽しさが生まれ出る。
N700系の造形、もっと「めんどくさく、難しく」解釈することもレゴ的にはありでしょう。でも、敢えて単純化し、「顎」の部分やキャノピーに「オデコ」を、レゴパーツの特性活かして表現するのもありに思えるのです。実車の特徴を捉え、魅力を引きだしていることには変わりありません。
余談ですが、新幹線の700系やN700系は「実車の魅力を引き出す」ということが案外難しい(苦笑)。かなり特徴のある「デリケートな」造形ですから。かっこ良く且つリアルするのが困難(笑)。でも、その関門は乗り越えちゃってますね。やや美化入っていますけども? でも嘘はついてないと。

パンタ廻り。ここもシンプルな造形ながら雰囲気をよく掴んでいます。
パーツ数を制約しているので、良い意味で「製品にありそうな」雰囲気もあり。

ロゴマークと、先頭車と中間車の屋根段差。
「A」マーク。装飾の少ない新幹線だからこそ、マーキングの重要性は高い。
屋根の段差はN700系の特徴ゆえ、強調は正義!

先頭車を改めて。
特にN700系らしく見えるのは側面側窓。小さな窓は必然として、窓位置を低めに解釈しているのもN700らしい。それが新幹線らしい重心の低さを感じさせ、スマートに見せていると。
限られた部品力の中でベストを尽くす。シンプライズという美化。
それでもって、現役最新の新幹線という王道に挑む。成功しておリましょう。
また、エース君のペースの速さと、繰り返されるスクラップ&ビルド。
レゴという素材元来のメリットを活かしつつ、確実に経験値を蓄積されている。今後がますます楽しみなのでした。