
いやもう、敵わないです(笑) 出来も時間も。
でも、この作品がどれほど製作中の拙作に対してやる気を刺激してくれたことか(笑)。
江ノ電300形は江ノ電の嘗ての主力車。
1950年代に登場した初の連接車として、輸送力の向上に貢献。原則旧型車両の改造によるものであり、それが故に6編成有りすべてが違う形状をしておりましたが、現役は305Fのみ残存。而して、イメージリーダー的存在に。
また、305F同様に近代化改修を重ねた303Fや304Fは21世紀に入っても残存していました。多くの方の記憶にも残っていることでしょう。

特定の編成の再現では無いとのことですが、1段窓で冷房搭載、全体に近代化された姿から303Fか304Fの1990年代以降の姿がモチーフでしょうか。前面の印象は305Fですね。
ともあれ、多くの人がイメージする「江ノ電」そのままの姿を旨く要約したとも。
つるつる仕上げの屋根、張り上げの処理。丁寧な感じが伝わってくる。
全長は27ポッチ。フルスケールに近い感じ。既存作では嘗てのsuu様の1000系に世界観揃うかも知れません(あの作品も27ポッチ全長)。
側窓は2x2の新型窓のタン色が潤沢に使えるのは、江ノ電制作には追い風?になっていましょうね。前面も同様に。
灰色の足回りはレゴ的にはハイコストですが(苦笑)、近代感を盛り上げます。
近代化というと、屋上の冷房装置もタイル仕上げの丁寧なもの。

前面は薬師山氏の手法で、ちょっと折妻の後退角が付いてる。微妙な角度が良い感じ。300形は真ん中だけ広い窓(中央運転台)が特徴ですが、ここだけパネルによる事の表現ですがシンプルながら雰囲気が出ているものです。
おでこ部分。あの丸みは当然、カーブスロープで。
1x3カブスロは登場以来10年すっかり定着した部品ですが、緑が出まわるようになったのはこの1-2年でしたね。これじゃないと303-305Fじゃない! と。
なお、おでこ部分は平面で後退角なしですが、ここは不思議と違和感皆無です。
割愛というと、テールライトは意図的割愛? ここは作者の意図をお伺いしたいところです。無いのは無いなりにすっきり感がありますから。
連結器はダミー。胴受けが精細です。
取り外しは容易に見えますので、将来の重連運転?も可能かもしれません。

側ドアは1/4ポッチの凹み表現。内部でバークリップ固定とのことです。
よく見ると戸袋窓は2x2窓を裏面で使い、表情に変化出してる。
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そして、現在製作中の第2編成。
真っ白なのが目を引きますが、これは一時期多かった広告塗装再現らしい。これはこれで一時期の江ノ電を思わせます。
江ノ電。300形以外にも1000形や2000形と云った新型。10形20形といったレトロ電車。個性的な新500形。或いは過去の100形タンコロ(SUU様に昔の作品ありますが、今の技術とパーツなら……)。またまだ魅力的なプロトタイプに溢れていましょう。
皆様の参戦が楽しみなところです。
(自分も早く301Fと502F完成させたいと……)