昨日(2015/11/07)の「サクラグ横浜オフ会」にはその作品が再展示され、精密さと小さい空間に表現するセンスを目の当たりに……。
その方による、トレインジャンルへの進出作となるか?
お題はつくばエクスプレスの中距離用車両、TX-2000系です。

現状は先頭車のみのディスプレイモデルです。但し編成化も予定されてるとのこと。
目を引くのは車体構成側面構体。6幅ベースの構体に対して、プレート2枚づつの外板を貼ったような作り。7幅以上8幅未満という寸法です。
タイル貼り付けによる車体外部の仕上げはこれが初めてではありませんが、車体裾の丸み表現と相まってなかなか大胆・そして斬新な印象を与えます。「つくばエクスプレス」自体がそういう性格の路線(近年珍しい長距離の一気開業!)ですので、その作品も倣ってるのかも……?
側窓もクリアタイル貼り付けに寄る表現。これによって車体側面の完全フラッシュサーフェイス! 窓は1x1タイルに寄るもの……。この発想はトレインオンリーのビルダーには出てこないものでしょう。美しい!
ただ、コストは気がかりですが。また、走行を考慮すると重量も問題になりえましょうか。
(ただ、その辺を気にしてしまうのはトレインビルダーの悪い癖かもしれません)

TXの前面もかなり難度高いものですが、下半をウェッジプレートで表現しきっています。ここへのポッチ出しは気にならず、寧ろアクセントになっている感じさえ。
連結器やスカートが順組なのは安心感に繋がっています。実物の魅力を引き出してますね。
前面窓も側窓同様、タイル貼り付けに揃えられています。
足回りは車体寸法に対して小さく見えますが、これが不思議と玩具的可愛さにつながっているようにも思えます。8幅ラージ系の良さですね。

連結面より。
貫通ドアとそのノブ表現が細かい。6幅+2プレート分左右の車体構成も分かりましょう。車体の裾絞り表現も近年は珍しくはないものの、この作品は殊の外美しい。
このままの形で走行対応にできるか否かは未知数では有りますが、実現すれば新風巻き起こすこと間違いありません。また、各種技法や表現も参考なるもの多いのです。
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さて。その上で、TEN様のコンテスト作品を見なおしてみるのも一興。
いや、「再会」出来てよかった。造った方とお会いできてよかった!
何れも投票するか、投票するかどうか最後まで迷った作品ばかりですから。




精細さと、シンボリックな要素。そしてストーリィ性。
クリブリコンテスト作品の中の「ミニフィグスケール系」では一弾飛び抜けたものを感じます。テーマも実に多彩。そして何処から観ても隙がない。

光による演出。これは横浜店展示のときに気になってました。神秘的。
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上記の中で「京都」(或いはジャポニズム?)テーマの作品と、拙作を合わせて撮影させていただいた由。



お題「そうだ、京都に行こう」。但し、1950-60年代版。
新幹線以前の東海道の華! 151系の「こだま」に、EF58の曳く「つばめ」。
TEN様の作品が象徴的で高密度であるがゆえに、恰も観光写真的に合わせることが出来たのは僥倖でした(あと、会場の横浜開港記念館の効果も大きい)。
良い絵の撮れる「思わぬ組わせ」も総合オフの醍醐味であること、噛みしめて。
TEN様、ありがとうございました。