どうも土佐電時代から調子は良くないようで、福井でも限定的運用にとどまる。そのうえ鉄道線直通ではなく路面区間のみ。
とはいえ、美形でスマートな電車であるのは事実です。
しかし昔の広電70形と言い、なんで独逸ものって耐久性で駄目なんでしょうか(苦笑)。ここらがしっかりしてればなぁ……。
実物の事情はともかく、この美形の電車、気分屋様が製作中です。

最初の試行錯誤の段階。左はボツ案のようです。
丸みの強い電車だからといって、おでこは丸くすりゃいいってものでもないみたいですね。

2両とも、仮完成。美しい!
前面は細面なので、2幅の窓(2x3の窓かパネル)のイメージ有りましたが、4x3の窓で成功を納めていましょう。これに傾斜をつけて、納得できる形状です。
下半部の丸みも、今時だったらカーブスロープの横組を考えてしまいそうですが、あえて1/4円ブロックの順組。ここも意外な感じがしますが「雰囲気」で成功しています。
特に印象的なのは側窓。欧州系の路面電車の側窓はトレイン窓(注:白は現在理不尽に高価……)を考えてしまいがちですが、あれは角の丸みは綺麗なものの、いささかピラーがぶっとくなりすぎる問題有り。前面同様、廉価な建物用4x3窓を側面に使う。
細いピラーで、欧州系路面電車の雰囲気に!
側ドアは折戸を横組表現、ここも良い雰囲気です。上部にできる半プレート厚の隙間もブラケットで綺麗に埋められてます。
側面下半はタイル張り、内側の容積を確保する作戦で動力を組み込みやすく……。

しかし、残念ながら動力開発で難航されているようです。
PFによる自作動力か、9vモータを検討されているようなのですが。
車体下半部が6幅ジャストだと、巧く収まらない模様。
2x3のパネルを横組すると、一応9vモータの車輪と干渉はしません。構造上は脆いですが。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=207415
あとは思い切って、車体下半部全体を少し膨らませるか?(0.5プレートづつ) 拙作の路面電車(万葉線や広電)で使った手法です。
http://legotrain.seesaa.net/article/173850192.html
この辺の手法でお役に立てるか分かりませんが……?

車体並べて、完成をイメージした状態。
この美しさ流麗さ! 断念されることなく、完成することを願いたいものです。