
ルビー様の得意とされる、ジオラマしたての作品。
製作動機が「安全地帯」の標識の再現ができたから……と言うのはホントかウソか? ジオラマの出来が秀逸です。車とか並べてみたくなりますね。それもリアルな1980年代以降の国産車(或いは国産車並みに見かける独逸車)でリアルティ重視か。

電車をアップで。制作されたのは伊予鉄道の50形。古い路面電車ですが、1980年代末に今の冷房付の姿になった由。無論現役。
横組の前面窓の比率が凄く、それらしい。センターは大きめ2x2パネル。その左右は横組ですが、よく見るとピラーにブラケットの薄い部分を使っている。このおかげでピラーが細くリアルに見え、また左右窓が微妙に車体幅より狭く見える。お陰で流動感につながってる……!
50形の顔は微妙に丸みのついた形状なので、真四角な印象を与えてはならない!のですが、この全面窓まわりの配慮で丸み表現になってる由。
窓下もよく見ると、左右が0.5プレート厚づつ窄んでいます。
その関連で、前面窓中央も上下逆転という凝った構成に。

側面中心に。バランスよく。ボギーの路面電車はどうしても実物より腰高に見えてしまうのですが、この作品はそれが抑えられてる感があります。
理由の分析はできませんが……不思議。窓サイズか、腰板の長さか? はたまた幕板?

全体の情景。伊予鉄らしさにあふれる。
坊っちゃん列車や豆腐みたいな新型車、はたまた鉄道線との平面交差。道後温泉駅……など魅力的な情景がいっぱいの伊予鉄道。新たな可能性が拓けるのかもしれません。