昨年、私が属していた大学のゼミで、レゴに関する小論文を書いた。
これは2014年冬に書いたものであり、最新のものではない。
以下、これから書くのは、レゴ社がどのように玩具業界で世界一になったかをビルダーの視点で考察したものである。
ポチスロの普及率がレゴ社の業績と何らかの関係があるのではないかと……。
続き、こちら
http://maztak.blog.fc2.com/blog-entry-159.html
大胆な仮説であり、数字で説得するイメージ。
一読の価値あります。
以下、感想。
趣味的観点で見ると54200のポチスロ(チーズスロープ)は、それまでとそれ以降のビルドテクニックであったり、製品デザインを大きく変えてしまったと言える部品です。
ポチスロとともに2005年、市場に現れた「City」ではヘッドライトやパトランプに使われ、新生レゴの象徴にもなった感がありました。
ポチスロ以前はプレートやタイルを階段上に使った表現にせざるを得なかったところが綺麗にスムーズに繋がるようになった。
また、初期には出回りも潤沢でなかったためパーツとしてやや高価でしたが……今は殆どの色で「湯水のごとく」使える供給状態になっています。
それ故に、電車の屋根肩をポチスロで表現というのも定着しちゃいましたね。
レゴ社経営的面で補足すると、汎用性の極めて優れたこの部品はおそらく極めてローコストで製品バラエティを出すことに貢献している……のだと思います。
レゴ社の経営的メリットは「専用の金型を起こさなくても、汎用部品の組み合わせで新商品をも開発できる」とか言われているので、ポチスロはその方向にもうってつけでしょう。
(皮肉なことをいうと、レゴに五月蝿いマニアな人[関山も含む]は、新規金型で汎用性のない部品よりは、汎用性の高い部品で構成されたセットを好む傾向があったりします。でも、「汎用性の高い新部品」は大歓迎なのですよ!)
企業とファンの間に「win-win」がある。
これを証明しているのが「54200」(及び その亜種の「85984」)なのかも知れません。
さて。
個人的に次にレゴを変えつつある部品……汎用性の高い新部品として、



11477、15068、88930といった「1x2系カーブスロープ」のファミリーだと思っているのですがどんなものやら。この辺でクリア系がリリースされたら革命なのですが。