それでも時速31km/hは出てるのですから早い。走って追いつけない……。
先方の記事「レイルドラッグレーサー」


このお題は、JAMのスピードコンテスト向けに出品されたものです。
昔の鉄道模型雑誌には「スピードコンテスト」「牽引力コンテスト」などの企画があり、鉄道模型が未だ科学教材としての色を濃厚に持っていた時代の名残を留めていたもの(確か1980年代まで……?)。
その種の企画を今年のJAMでは復活。
出展も観客もどれほど集まるのか、個人的には不安視しておりましたが、フタ開けてみるとどちらも大賑わいだったようです。
工作されたい方、自由に楽しみたい方、チャレンジしたい方がまだまだ多いこと。
それをショウとして演出する、井門さんのプロ仕事。
そして集まってくるギャラリー。科学教材的コンテストが成立するのって鉄道模型界隈ってまだまだ捨てたものじゃないと思わされたのでした。
(ディテール追求、リアルさの追求だけじゃ行き詰まりますよ!)
閑話休題。
レゴ製ですが、走行するのはHOゲージの線路上です。
ただし、「集電ブラシ以外は」すべてレゴの純正品! 車輪は中プーリーですが、これは溝がHOレールに綺麗にハマるとか。
形状は……しっかりドラッグレーサーになっていますね。
良い意味でネタとして昇華されてる感じです。
肝心のモーターは1977-84年頃の4.5v用テクニックモーター。今は振り向かれない規格のモーターですが、意外なポテンシャルを持っているのに驚かされるのです。車輪へのギア比は1:1ですが、ここを増速させることは試されたのか? 気になるところですね。
(なお、4.5vのモーターに最大12v加圧することはキにしないことにしましょう。ドラッグレーサーなので長期的な耐久性は実物だって考えておりますまい))
この作品、この試み。レゴトレイン……の定義からは微妙に外れるかもしれません。
でも、レゴと鉄道模型という意味では最高に面白い楽しみ方で、学べるものは大きいと思います。
マツタケ所長製のタウルス型機関車はパワーがあり、ライトが点き、そして重い。流石、実車同様の万能機だと思う。実際、でぃるてぃっく製のClass23より多くの貨物を牽引していた。
Class23の重量を増やそうかなぁ……
#JAML回想 pic.twitter.com/xvNes6HYAX
— でぃるてぃっく (@F8s1227) 2015, 8月 23
余談。牽引力コンテストに出せたかもしれない? mazta-k氏のタウルス。
純正品のPFトレインモータ2基でこのパワーを引き釣り出す!
無論、HOゲージ前提の企画にこのままでは参加は無理です(笑)。飽くまで冗談。
ただ、こんなところにも意外とレゴの可能性は眠っているのかも? XLモータ使ったりギア比いじったりすると更に強い機関車作れる?
無論パーツ強度の限界などに抵触して意外と早く限界見えちゃうかもしれませんけども。
それでも、純正レゴトレインの世界でも「科学教材的」チャレンジは行われたら面白いかなと思う次第なのです。