VT18(VT18.16)は1963年に製造された、東ドイツ国鉄のディーゼル特急。
西ドイツのVT11.5(VT601)に対抗したものかどうかわかりませんが、戦前のディーゼル特急の伝統を引き継ぎつつ、東側要素も入ったエキゾチックな姿は惹かれるものです。
ちなみにこの画像の前の最初の試作品を拝見したときの印象は「主体号?」。
あれもあれで有名な北朝鮮の特急電車ですが、ソ連のER200といい東側の趣味ってどこか似てます。
(東側オンリー何時かできるといいなぁ……)
VT18に話戻すと、今も動態保存車あり。言うまでもなく名車の一つ。
この作品もこの地点の完成度だと、かなり期待がもてそうなのです。流線型の再現度がかなり高い。テクニック穴による丸窓も印象に残る。さて進捗は如何程でしょうか?
JAMに間に合うのなら、ウチのVT11.5と共演させたいところですね。
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同じく気動車作品の試作品ですが。
こちらは「迷車」か「悲劇のヌシ」か。「或る気動車」と言ってもよいか(あ、九州のキハ40改造したアレのことじゃなくて)。
先方の記事: レゴ キハ285系試作
去年「試作車が完成・納入されたものの営業には使わない」ことで話題になったJR北海道の振り子式・ハイブリット気動車のキハ285形。
JR北海道の特急車と言う意味で性能・機能・デザインとも頂点でありましたが、同社を巡る昨今の状況的にボツなったのも致し方ないのか。ファン人気「だけ」は盛り上がりそうですが。
しかし、「或る気動車」になること確実なんですから、ここはいっそJR九州とコラボ……(おい!)。あっちが嫌がりそうだなぁ。北も開き直るほどの余裕はないでしょうし。
冗談はともかく。レゴトレインでの再現は去年話題になった地点で既に上がってましたので、どなたかが造られるのは時間の問題という雰囲気でしたね(笑)。
で、いきなり高度な再現。
上下とも大きく窄まった強烈な車体断面を再現しています。車体の窓から上の部分は5幅ですよ!
それを4−6幅の前頭部に組みわせる。それでも違和感なく綺麗につながっています。
前頭部は75度系のスロープを使いこなした造形です。帯部分のグリルタイル処理が効いていますね。
真ん中の縦帯部分も綺麗・精細。
側面。横組……にするしかない側窓が良い雰囲気です(ピラーはプレート2枚のほうが良いかも? 窓数1つ減らして)。
側面下部はタイルの表面を出した組み方となっています。段差が出ていますが、これはステンレスのリブに見えて気になりません。むしろ良い見立て。
素直に、かっこ良い。
そして、意欲的すぎるスタイルに切なさを掻き立てられる。この作品は完成して欲しいです。
車体断面。上半が5幅であること。下半部の作りが判りましょう。
強度が確保しにくいのが欠点……だそうですが、そこを乗り越えて欲しいものです。