最初に話を伺った時、またCADを記事にした時やらカンザンブリックにパーツ発注くださった時でさえ「ダークグリーンのフルスケールEF81は本当に実現可能なのか……?」と思っておりました(失礼!)。
それだけに、完成は衝撃です。

一目で伝わる、8幅故の迫力と、そしてリアルティ。
6幅からの転向する気はありませんが(笑)、運転会などで拝見する8幅の良さをこの作品にも感じます。鉄道模型で言うと1番ゲージのような問答無用の「重さ」を感じられると。

省略のないサイドビュウ。側グリルは濃緑のグリルブロックが恐ろしく高価! という問題にぶち当たり、それが実現を危ぶんだところでしたが、ここは新濃灰で割り切ることで回避した由。幸いにも違和感は皆無です。濃い緑の題材抱えてる方には朗報じゃないでしょうか(笑)。
足回りは冒険避けておられますが、確実な走行が先ず優先でしょう。その思想は間違っていないです。
(自作台車枠などの改良は後日の課題で大丈夫でしょう)

正面より。良い意味で模型的にディフォルメされた、ちょっとかわいい顔です。
フォルムという点で見ても、国鉄電機の微妙な丸みはこのスケールで初めて表現できる……というのは6幅派としては悔しいところ。確かtn-factory氏の降参された技法と思いますが、丸みが美しい。
連結器廻りのごっつさ(ゴム緩衝器でしたったっけ。トワ釜装備)も心地よい。
解放テコは濃緑得られなかったなら(たしか存在しないはず)、個人的には黒で割り切ったほうがらしいと思うのですが、如何でしょうか?
自作ヘッドマークシールは好ましいですね。JRマークもそうですがこの程度の自作シールは寧ろ推奨されましょう。

屋上機器。形状とか配線はなかなか精細・正確でしょう。丸みがEF81らしいのです。
ただ、ここはもうちょっとボリューム持たせたほうが(具体的にはプレート1-2枚分高くしたほうが)、EF81らしく見せそうな気がします。

交差式パンタグラフ。ここは熱を入れられた模様。
……納得! 形状と機能をフルに再現。パイプ切断した方法以外で、ここまで精細なパンタは見たことありません。ラージスケール用パンタのお手本になりましょうか……?
※:追記と修正。ここはtomy様の製作とのことです。
聞く話では、客車も製作予定とのこと。8幅の編成モノ……もいくつも揃ってきた感がありますね。
また、tomy様は同じスケールのDD51北斗星を製作中とも。共演が楽しみなのです。