叡電の、主に八瀬行の標準車デオ720形。
1987年の登場で、当時は旧型車の機器流用の釣り掛け車。モダンな車体とイコライザ台車のミスマッチが不思議な風情でした。
その後、足回りも近代化されて普通の新車? になり今にいたっています。基本的に叡山方面は2両口らしく、単行用のデオ720は八瀬行専用車……の模様。
前面は当時は近代的だったスラントフェイス2枚窓。
側面は将来の3扉化を意識したような謎の広窓が混ざった不思議な窓配置です。

エースくんのパパ様の作品(CAD)。塗色及び台車から、現在の姿ですね。
前面はレゴで作るには微妙な傾斜なのですが、お面貼り付け方式で処理。車体との隙間の埋め方が丁寧です。
お面部分、2枚窓が横組。屋根カーブもまとめて横組ですっきりと。この種の大窓だと省略されがちなセンターピラーの存在ですが、やはりあると引き締まるものです。
青い方向幕も欠かさざる要素。
前面下部では角型のテールライトがやや誇張表現。良い表情を出していましょう。
スカートのない電車では胴受けも重要。ここにダミーカプラーなど着くと更に精細に見えそうです。
側面は独特の窓配置が再現。普通の窓が1X2ブロック横組で、中央窓だけ2X2パネルなのですね。銀の社紋も良い味を出しています。どうも表記類は小型電車の場合は効果大きいようで。
屋根カーブはやや美化入った処理で本物より寧ろスマートかも知れません(笑)。
屋上機器はカーブスロープとポチスロの使い分けで個性を出す。
デオ720形、叡電の中では地味な?存在ですが、実制作が実現したらなかなか際立つ作品になりそう。
登場時は最新型、そして旧型を滅ぼす嫌なやつ……というイメージでしたが今は叡電最古参。プチレトロとして「再評価」されるべきなのかも知れません。