いや、それ言うならレゴトレインはもっと悲しいほどに種類少ないですが(苦笑)。ただ、レゴトレインは国内でのホビーユーザ黎明期にやたら渋い国鉄型ばかり作られてた流れがあったりしました。
(EJLTCギャラリー参照。もう15年近く前の話なのですね)
しかし、こんな作品を拝見してしまうとナノゲージへのマイナスイメージ?も吹き飛びます。
(以下、ツイート引用させていただきます)
ブログを更新しました。福井鉄道 デキ10形11、ナノゲージ規格です。
#ナノブロック #nanoblock #ナノゲージ #nanoGauge #福井鉄道
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— 越前建設ナノブロック課 (@echizen_nano) 2015, 3月 27
福井鉄道の電動貨車形の電気機関車。デキ10形11号。
木造車体に鋼製の切妻前面という不思議な車輌。除雪用に残されていますが車齢的に現役なのが不思議な車。1960年代のローカル私鉄訪問記に出てきそうな、渋いというより寧ろマニアックにすぎる題材でしょう。
これがナノブロック、ナノゲージで再現されている。
車体側面は木造を感じさせる処理。前面はレゴトレイン同様の6幅ですが、前面3枚窓の真ん中窓をセンターポッチ接続して左右に隙間開けることで窓柱表現に。十分それらしく見えるのです。
大振りなヘッドライトやパンタグラフは良きディフォルメ表現。イラスト的な可愛さを醸し出していましょう。
大きなスノウプラウも魅力的。
足回りはナノゲージ標準のホイルベースの短かい台車ですが、これがまたデキ11のイメージに相応しいのです。
詳細は先方のブログ記事を参照ください。より魅力が伝わってきます。
越前建設ナノブロック課「福井鉄道 デキ10形11」
実物についてはこちら(WIKIPEDIA。画像も)
なんと1923年製だそうです。レゴでも造ってみたくなってきました。こんな素敵な現役電車(自分の価値観的には電機じゃなくて電車)をなんで見逃してきてたんでしょ(笑)。
ブログを更新しました。福井鉄道 200形201編成、ナノゲージ規格です。
#ナノブロック #nanoblock #ナノゲージ #nanoGauge #福井鉄道
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— 越前建設ナノブロック課 (@echizen_nano) 2015, 4月 2
そして、モハ200形の201号。既に廃車されてしまいましたが202号と203号は現役の筈。これまた車齢50年の古い電車。
こちらもブログ記事があります。
「福井鉄道 200形201編成」
ナノブロックは造形的にレゴに比べてはるかに制約がシビアなのにあの微妙な湘南顔が再現されているのに驚かされます。秘密は前面を5幅に絞っていること。おでこも丸みを持たせて。カラーも旧標準色をまとっていた201編成そのものです。
また、屋根部分もセンターポッチプレート(レゴ的な表現で恐縮)で5幅に絞ることで丸みを表現されるとは。乗務員扉を円筒で表現してドアらしく見せる手法も納得なのです。
足回りは流石に制約のあるナノゲージゆえ連接ではありませんが、それが気にならないような造形です。一つだけ生意気申させていただけば、前面下部が空いてる惜しいです……ここに実物の排障器表現があると更に締まったのではないでしょうか。

今はなき201編成。2013年10月では既に引退状態でした。管理人撮影。
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ナノゲージ発売から1年ほどですが、実は全国各所ですごい作品が作られている……?
色彩面では(レゴのカラーパレットよりも)日本の車輌の雰囲気に近く、また動力部品の入手性ではレゴトレインの不遇さ(レゴジャパン及びレゴ社へ。巫山戯るな♪)とは対照的に恵まれてもいる由。
ポテンシャルを発揮するのはこれからなのかも知れません?
最後になりましたが、ツイッター上でのご教示くださったTOMY様にも感謝いたします。