(画像WIKIPEDIA[de]より)
実物についてはこちらが詳しいですね「ドイツの車輌 DB BR 642 (236編成)」
一般型なのに流線型の連接車。中間部は低床式というかなり気合の入った車両。
地方における公共交通利用促す……という意志が感じられます。
1999年登場といいますからもうそれなりに時間は経っているものの、古さは感じさせません。
メーカー(ジーメンス)の「規格型」故、世界中で同型車が活躍している様です。
(……ただ、簡易車輌というニュアンスもあるようで、「路面電車的」な印象もあるのは事実ですが。かつてのレールバスの復活という評価もなされますかも? 客車列車からの置き換えだと、日本同様に「減車で詰込の新型嫌い!」とか云われてるかもしれません)
なお、名作セットだったレゴ#7938(2010-2013)のモデルの一つ……でもあります。

MAZTA-K様の作品。良い意味で、#7938由来? しかし連接車化で大きくイメージは異なります。
格好良さと可愛さが同居しています。後者の印象が割と大事!
低床部分の大きな窓はインパクト充分ですね。対して高床部分の窓が小さいので良い対比。
横組のような特殊組がドア部分のみというのも潔い。
台車は動力台車以外も軸穴車輪+動力台車用台車枠に統一されています。それが故に、連接台車もホイールベースをイタズラに伸ばさず実現している由です。
(#10233 TGVだと、連接台車のホイールベースがやや長すぎの問題が)
642形の解釈としてもっと丸みを……という感想は出てこず(笑)、適度な「ブロック感」が、実物の規格型らしさの印象に繋がってもいます。実物のほうがレゴっぽい?

前面はあの大型キャノピーの利用ですが、結構な親和性です。すっきり感では実物より上ですね。
ただ、窓上に灰色部分が欲しい……それも昨今の1X2か2X2のカーブスロープで円やかに……と思うのは贅沢でしょうか? #7938は名作でこそありますが、2010年から今日までのパーツ進化の速度も凄いものが。
連結器は実物通りに張り出す。これはこの車両の良き特徴です。複数編成製造が叶うと良いですね。
流線型同士の連結って萌えるじゃありませんか。
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この作品。ローカル輸送用の車輌として、ICE等の良い引き立て役にもなりそうです。
前にも記しましたが、特急車ばかり……は物足りないですし。
はたまた、蒸気機関車中心の世界に紛れ込んでも似合いそう。保存蒸機と現行気動車の対比みたいな世界観。これも羨ましい彼の地の日常ですよね。
何より、この作品の「可愛さ」はかつての「レゴ汽車セット」4.5V/12V的なものとも親和性が高い。その上、PF動力ゆえに4.5V/12Vのレイアウトでも無理なく走れてしまう。いつかレトロレゴオンリーみたいな催し考えたとしても、このデジロはOKみたいな流れにもなるんじゃないでしょうか。