貨車に再利用……というのは当時から考えられてた消化の方法。ですが、この作品では消化が昇華のレベルに達していましょう。
brickshelfより(紹介遅れて恐縮です……)

プロトタイプは特定できませんが、フランスのものがモデルとのこと。
粉体輸送用?のカバードホッパ車で、日本言えばホキ2200相当でしょうか。日本では引退して久しいですが……欧米の、特に農業国では重宝されている車種ですね。
ホッパの上半分に、件のカマボコ再利用はひと目で分かりましょう。カーブが美しい、まさに合わせたような部品。色が赤というのは欧州型の大型貨車だとしっくり来るもの。
他の部品もそれほど特殊なものは使っておらず、消化のためにコスト高……には陥っていないようです。
(というか、レゴの公式製品的なディテール密度ですね。それが心地良い)

貨車としての造形の丁寧さも伺えます。支柱部分の片アーチが良い形。
ホッパの裾部分にタイル貼ってボリューム出してるのもデザインを平板にしていません。
そして黄色のアクセント。台枠の一部と、またホッパの取り出し口ハンドルに。
4スポークのホイールは貨車のディテールにも使えるのですね。ただ、黄色ホイールはややレアなので、白や灰色のほうが現実的かも知れませんが。
台枠は自作でトレインプレートは未使用です。黒のトレインプレートは24/28ともに割高なので、今度は#60051であまりがち?な新濃灰24ポッチを前後2ポッチ延長で使うのは有りかも。
あと、カマボコX4でより大型の3軸ボギー貨車であるとか、カマボコX2で2軸貨車というアレンジも楽しそうです。後者だとホッパの傾斜(逆スロープ)は45度のほうがバランスよさそう。

フランスということで、客貨両用機のCC72000牽引で。
欧州系の貨物列車というのも余り手の付けられていないジャンルですが面白そうですね。無論欧州各国間の乗り入れは盛んですし。
また、自由形の「日本形貨車」と見立てるのも有りでしょうか。
もうちょっとこの種の輸送が日本でも続いており、ホキ2200の代替車が製造されていたら……と考えるのも楽しそうです。
件のパーツの転用方法としてホッパー車にするのはかねてから考えてましたが、フランス型との相性が合っていたのは良かったです。ディテールは肩が凝らない位にしました。支柱の片アーチはこの車両にぴったりだと思います。黄色ホイールも良いアクセントになりました。当初は車ハンドルを分離(コツがいりますが)させた物を使っていたので、それも代用方法になりますかも?
先のCC72000も含めて、レゴトレイン王道の欧州型が製作出来たのも良かったです。%45411は灰色や黒があれば屋根やタンク車等にも転用できそうですが、供給(ほぼ)無いのがもどかしい所ですね(苦笑)。