700系の方は923形も含め過去に(古くはEJLTC小倉氏の14年前の作品)何作もありますが、300系は自分の知るかぎりでは初チャレンジでは無いでしょうか?


先ず700系から。大変に癖の強い形状はありますが、そつなくすっきり、シンプルに纏めてる印象ですね。300系もそうですが、モデルの解像度が同作者の0系と揃っており、同じ世界観のモデルとして成立。並べること考えると整合性はやはり大事だと思わされる。
(無論、整合性は無視して題材毎にベストを尽くすという考え方もあります)
嬉しいのは、700系の意外な魅力である「前頭部のクビレ」がスムーズにつながっているところでしょうか。写真で言うと運転台窓の真下のあたりです。「真横からなら、意外とかっこ良い?」700系の魅力を引き出しているとも。
あと、鼻先の「0.5ポッチの突き出し」がニクい。このスムージング効果は絶大でしょう。
側面は小窓にこだわり。1x1ブロックでの窓表現となる予定です。窓が小さいと全長を長く魅せる効果があるのはこれまでの作品と共通しましょうね。インテリア無視ならブラックアウトの表現も有りかも知れません。
あと700系が克服できるなら、ひかりレールスターもあり? 人気の割に手付かずな題材でもあります。
続いて300系。
直線的な形状に見せて意外と難しい形状? キャノピー部分はごくありふれた6幅で高さ1のスロープ(これ、大昔からある部品です)で表現。でも、凄く300系の印象に近い!
斜めにつけたボンネット。上部の隙間埋めがピタリとハマる(逆スロ45度)。その真下の絞り込まれるラインはスロープに角度が付けられてる。ここは0系のノウハウが生かされてる。
そして横組の鼻先部分。実物の印象よりも心なしか鋭角的に見えるのですが、それが適切な美化的ディフォルメにもなっておりましょうか。45度スロープパーツは古典ながらも表現力豊か。特に角用の3面寄棟用部品が絶大な効果!
両者とも、パーツの個性を「自然に」生かし切ったモデル。
その意味でも模範的作品なのかも知れません。素材本来の美味しさを引き出した料理のよう……というと陳腐な表現ですが、普遍的な魅力なのですよね。
いつも中途半端な試作なので、今回は一両まるまる試作しました。
自分では、300系と700系のどちらも2x6ウェッジがキーパーツと思ってます。0系にも使いました。
4両編成にすると2編成で合計8両、6両編成だと12両にもなるのでどうしようかなと。いっそのこと前半分を300系、後ろ半分を700系にしてもよいかなとも(^^;)