画像はFlickrより。

東のN'EX各種、或いはライバルの「ラピート」、はたまた他のJR西の特急車はレゴ化されてきましたが、何故か国内で手付かずだったのが281系「はるか」。
造形もディテールも生きる堂々の8幅作品です。
さて。第一印象は「ほんとに 8幅?」
8幅作品は実はすごくバランス取りが難しく、油断するとデブに見えたり大味に見えたり。ほっといてもバランスよく見える6幅とは違う難しさがある。ディテールや造形を追求できる反面、製作者のセンスがより問われる。
この作品はそれに成功しています。
Flickrで最初にサムネ見たときは「6幅なのにディテール凄いなー」と思ったほどでしたから(笑)。
なお、走行という意味で見ると(「鉄道模型」では大事)、8幅が走ってるところはものすごい迫力で魅了される反面、車体の重さによる動力性能の不足という問題も起こりえます。

前頭部。多くの方が思いつくであろう大型アーチ横組による表現。逆テーパも割愛されていません。
スカート部分は同じパーツでもベクトルを変え絞りこまれた表情に。ここは8幅の有利さです。
前面窓は最初何を表現してるのか「?」でしたが、よく見ると実車のピラーを省略せずに表現されていたんですね。

先頭車側面。裾の丸みは最近表現された作品が増えてきました。この丸み・絞り込みが8幅なのにスマートに見せてる所以でしょう。
目を引くのは「JR」ロゴと「■x9」のマーキング。
■x9の方は、各■同士の隙間空けにかなり手の込んだ手法を駆使。その効果をあげていましょう。
床下機器は黒基調に丸タイルが良いアクセントに。
自作の台車枠も注目点でしょう。台車って結構車両の印象を左右します(車でいえば「ホイール」でしょうね)。

現状の3両編成。大きさ故にボリューム不足感はありません。6幅フルスケールの5連相当の質感ありますから。
否の付け所のない作品に見えて、中間車のパンタ位置は玉に瑕……でしょうか。車両中央部のパンタグラフはよほど特殊な車両以外ではありえませんから。281系は無論車端部です。

而して、車内。
インテリア完備。通路を挟んで1+1で座席をおけるのは8幅のメリット。クリップ系パーツとタイルの駆使で枕部分可動の今風のシートを再現しています。枕の1x1タイルも嬉しい。窓が大きいのでさぞかし見栄えがすることでしょう。
床は模様入り。ちょっと豪華に見えます。
海外の日本形作品はあまり多くはありませんが、Flickrなど拾っておきたいと思います。
意外な良さをに視点の違いを「再発見」させられるかも知れませんから。