ドクター東海の名も持つ、JR東海の総合試験車編成。wikipedia
電気架線の試験車に軌道試験車を挟んだ編成。
先にenquete-art様はキヤ97(レール運搬車)を造られていましたが、それに続くJR東海の事業用車です。

キヤ95-1を前に。パンタを持つ電気試験車。
前頭部は先のキヤ97とお揃い。デッキがない分より精悍精細な印象。また、並ぶと良い雰囲気に。
側窓は旧灰トレイン窓でよく雰囲気が出ています。
青濃淡の側面帯は綺麗。黄色が良いアクセントに。

キヤ95-101を前に。こちらは信号関連の試験車。
窓埋め部分の表現が素晴らしいです。床下機器もツボ抑えてる感じが。
中間車はキサヤ94。軌道試験車でお馴染みの「3台車」構成。ゴツイ測定枠もそれっぽいのですね。

サイドビュウ。窓やドアの少なさがやはり試験車らしさ炸裂です。1両1両車体形状が異なるのも製作欲を刺激しましょうか。資料集めが大変ではありますが。
◆◇◆◇◆◇◆
代わって。こちらはクモル145形。国鉄時代1980年の「配給車」。
屋根なしの貨物電車の用途は、国鉄の工場や電車区間の資材輸送。JR東日本では2008年に廃車されてしまいましたが、JR西日本所属の1本は未だ健在だとか。私鉄では京急がこの種の輸送を継続しています。
brickshelf

用途は異なるものの、似たような形状の?キヤ97との並び。トラック形電車と気動車の並びもまた楽しい。
前面は103系と同じあの「国電顔」です。高めのテールライト(台枠が分厚いため)が実物の特徴掴んでおりましょう。おでこの広さは可愛らしさとユーモラスさを強調する好アレンジ(どこか101系っぽい?)。
パンタと歩み板は精細に見せます。
また、後ろの車輌の妻面に注目。ここも半ポッチずらしでドア表現。芸が細かい。
荷台部分はL形パネルで「薄く」見せているのが良い感じです。

サイドビュウ。有蓋部分と無蓋部分の比率が絶妙。後者が長すぎるとこの種の車輌は「貧弱」に見えてしまうのですが、この作品では良い塩梅ですし、実車の印象も掴んでいます。なお全長は実車も短めなので(17m。通常の電車は20m)、その雰囲気も出ています。

集合写真。いかにも現場での何かの記念撮影的な雰囲気。こういう「舞台」にも向いてるのがクモルの良さ。
なお、通常は車輪や台車のような大物も運ぶ由。適当なトレイン系パーツやら、仕掛品の一部(床下機器や屋上機器など)載せておくと良い感じに見えるでしょうか。
精悍な、或いはユーモラスな事業用車の魅力。旅客車や貨物車とは違う魅力。
改めて見なおしてみたいものですね。アクセサリやマスコットというより寧ろ、鉄道の運行に必然の存在でもあるのですから。
あと、オフ会などの会場で大量に留置車が並んである隙間においてみるとシーンがぴりりと引き締まるかも……。