33名という定員は募集から間もなく埋まるという盛況ぶりでした。展示的にほぼギリギリ。また、会議室を二部屋に分けて片方をメカミリタリ全般、もう片方を自動車と鉄道、という分け方にしたのも苦肉の策。とはいえ思ったほどの不便もありませんでしたが。
先ずは鉄道系作品からレポートお伝えします。
なお、なし様と群馬板倉様の個別作品に関しては別途紹介記事を上げる予定です。
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複雑なレイアウトは作れませんでしたが、外側PF、内側9Vの複線は確保しました。
一般オフ会だと、これくらいの配置が肩が凝らなくて良いのかも知れません。
とはいえ、全体から見るとスペース面での優遇に感謝しなければなりません。実はトレインは走行する分スペース食いなのです。

なし様のED79。JAM2014以来の再会です。8幅で、動力はMモータ2基仕込んだ自作動力機。8幅ならではの重量感。パワフルに走ります。8幅も現実的であることを再認識させられます。
なお、走行音が素晴らしい! 何故か本物の吊り掛け駆動のようなモータ音を響かせる。それがまた魅力に。
拙作でも自作動力機はありますが、あの音が何故か出せない。ギア比の関係かしら……。

なし様の試作品。キハ281形。現在先頭車1両のみで試作中。
PF−Mモータによる自作動力ですが、エンジンならぬモータが床下に装荷されてる所に注目。実物同様の配置なのです。カルダン軸もといフレキシジョイントで台車に動力伝達。
モータ自体は前後にスライドして変位を許容するという作り。
また、振り子式(斜面を使っての強制振り子)でもあります。後日詳細記事予定。

群馬板倉様の久々の新作。東武6050系電車。
側窓を2x2の小窓に解釈することで窓数を多く、そして全長を長く魅せるというモデリング。
2幅のドアもバランスが取れておりましょう。合図灯や方向幕も楽しい。貫通幌を埋め込んだ前面も良い雰囲気です。
全身で特徴をよく捉えた素敵な作品。

同じ時代の関東私鉄の2ドアクロスシート車、京急2000形(拙作)との並び。
どちらも東急車輛製のものがありましたので、1980年代前半にこの並びも見られたのかも知れません。
会場からポロリと漏れた言葉「ロングシートの電車が居ないね」(笑)。
なお、東武6050は限りなく「汽車」に近い電車で、京急2000(2100)は飽く迄「電車」という違いはありましょうね。

新藤原や会津田島で顔を合わせる、会津鉄道の気動車(なし様作)との並び。スケール違い?

……この角度から見ると、並べても違和感皆無! 魔法。
さて、どなたか名鉄キハ8500作られる勇者居らっしゃいませんか(笑)。あの車もまた東武6050と接続してた時代が有りましたゆえに。

別会議室(こちらがメイン)の展示より。RoRo船。
オフ会展示の作品としては珍しい民間船舶……商船のモデル。かつてのCityコンテナ船の船体が大変身です。無愛想な真四角な船体が却ってリアルで魅力を放つ。中には大型トラックが収容可能。
……コンテナ船買っときゃよかった。あの船体復活しないかしら(笑)。

拙作新作。京急2000形原型。4両編成ゆえに厳密には2400形か?
前面は以前の試作品通り。屋根は一部仮で、部品手に入れたらカーブスロープ仕上げに揃える予定。

先のキーシステム ブリッジユニット(「リトル・フェアリー」)を制作してから勢いで手を出したものの、低下しまくる体力ゲージとの闘い。これのためにオフ会当日大幅遅刻という本末転倒。
でも、やっぱり造っておいてよかったと思うのでした。群馬板倉様が東武6050を作ってくると聞いてたのでどうしても並びを見たかったのです。

日米インターアーバンの並び。
キーシステムが近代化されまくってたら京急みたいな路線になってた……のかしら(笑)。
いや、現実にはキーシステムの発展的解消は「BART」なのですが。
京急2000形は2ドアで前面左右非対称、集団見合いの座席配置とBART初期導入車に似てると強引に看做す(笑)。

サンミア灣電鐵「リトル・フェアリー」は三軸ボギーx3の変態的連接車。
この写真で特異な足回りが分かりましょうか……? 動力台車は連接台車ですが、ダミーの中間軸を入れる何時ものやり方です。

イベント終盤でTamotsu様主催の「4wide minifigride」の世界に、ちょっと展示用レールを持込、ブリッジユニットを飾らせて貰いました。
如何にも西海岸なヤシの並ぶ情景。同じく西海岸の電車は限りなく調和する。
恰も、インターアーバン写真集の一ページの如き!

自動車と年代が合わないですって?
今に生きるヘリテージなトラムライン。サンフランシスコFラインにブリッジユニットが走っていたっていいじゃないですか(笑)。インパラもコルベットも、ちらりと見える今様のトラックも街を生きる仲間たち。


背後のカーテンを、カリフォルニアの青い空に脳内置換してくださいませ……。
舞台を作って下さったTamotsu様に感謝なのです。持ち込んでよかった。アメリカンなインターアーバンやトラムはもっと作られても良い題材と再認識! 日本や欧州の電車と「何かが違う」。言葉に出来ない何かが……。

拙作のボンネットバスと。
時代的にはこれが一番自然な並びでしょうか。クラシックな公共交通たち。
<続く>
色の組み合わせが新鮮です。
今回のオフに出てる車輌のカラー、ちょっといつもと違う感じで奇麗ですね。