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2014年12月09日

【作品紹介】エースくんのパパ様の近鉄30000系「ビスタEX」(CAD)。高密度に華やかに。

 大物。その続きです。(前回記事 22600系)

 近鉄30000系電車(ビスタEX)は1978年から製造された「ビスタカーIII世」を、1996−2000年に大規模更新したもの。これによってビスタカーは「看板」特急車としての面目を取り戻しました。

 更新では中間車(二階建車)の車体上半部を作り変えるほどの規模。
 先頭車は大きく外見が変わっていませんが、内装はグレードアップ。また機器類は交換されており、その先20年の使用を考慮したものに(2010年から二度目の更新が行われてる由)。
 オレンジ主体への塗色の変更はなかなかインパクトのあるものでした。

 合わせて、パンタ位置の変更によって汎用特急車の増結が前後どちら側にも出来るようになり、運用もしやすい配慮がされています。

 実物写真 wikipediaより。
 先頭車の前部形状は意図的に変えなかった……のか?
 ビスタIIIは汎用特急車と同じ顔だけど、スペシャリティな車というのがアイデンティティでした。ビスタEXもそのコンセプトを維持したようにも思えます。
 従えているのは12200系。異世代の混結混成を柔軟にこなすのも近鉄特急の趣味的魅力!
(……古い方のお客さんはちょっと嫌かもしれませんが)

◆◇◆◇◆◇◆


 エースくんパパ様の作品です。先頭車全長27ポッチ。中間車は24ポッチ。
 密度が濃いのでショートに見えないのは先の22600系や、既に落成している伊勢志摩ライナーと同様。


 モ30200形。大阪方の先頭車。
 前面形状は先に示されていた、G@ひたひた氏の30000系原型とは異なるもの。あちらは3面折妻の延長線上に、こちらはより円やかな半流線形という解釈になりましょう。
 EXのすっきりした顔にはこの表現が似合っているように思います。

 フロントウインドウは横組でタイルを前面に出した仕様。貫通扉は飛行機窓。よって高さは揃わないのですが、違和感は皆無です。
 思い切った割り切りといえば窓ガラス上下の「欠損部分」ですが、この種のマイナスが現物よりも強調されやすいはずのCADでも視覚的許容範囲に収まっています。現物なら「全く気にならない」レベルではないでしょうか? なお、3x3丸プレートは残念ながら存在しません……。

 半ポッチはみ出させた標識灯はユニークな、そして効果的な表現です。小さいけどライトケースの主張が激しいプロトタイプには広範に使えましょう。

 おでこ部分は車屋根ですっきりシンプルに。
 スカートは精細感が漂います。

 側面は窓まわりが横組みすっきり。2x3ではなく2x2のパネルにすることで、窓数をふやし全長を長く見せる。2x3パネルだと実車の窓寸法に近いのですが、窓数が1個減ってしまうはずでそうなるとショーティ感が強調されてしまうでしょう。このディフォルメは良いと思うのです。

 「V」をイメージした塗り分けも再現。作品の密度を高めます!

 屋根上はクーラー間のヒューズ箱が印象的です。また二階へ続く階段カバーも。
(30000系は原型から貫通扉が二階に合わせた高い位置にあり、先頭車車端には階段あり)
 

 サ30100形および、サ30150形。言わずと知れたダブルデッカー。
 上半オレンジ、下半白系の塗り分けは「伊勢志摩ライナー」や「しまかぜ」といったその後の近鉄リゾート特急にも通じるもの。

 更新改造により、車両限界ギリギリまで飛び出た屋根。大きな連窓に、ドア付近の小窓。中央部のドア。
 あの車の魅力を余すこと無く再現しておりましょう。側窓の黒ピラーは、この全長のモデルなら割愛して正解でしょうね。すっきりと、より優雅に。

 二階のインテリアも見えます。この車ではインテリアの効能は大きいでしょうね。
 一階のインテリアは流石に割愛かと思いきや……ちらりとシートが見える! 期待してしまいそうです。


 モ30250形。名古屋・伊勢方先頭車。
 ドアが二箇所。配置が先のモ30200と異なるのが特徴。ドアと塗り分け部分が重なるのですが、よく表現されたものです。
 赤いシートがチラリと見えますが、これは2010年以降の二度目の更新を意識したものですね。


 4両編成。白とダークブルーのラインが綺麗に揃います。すっきりした今風のリゾート特急でありつつ、どこか昔の電車の面影も留める。新旧が入り乱れる、更新車としての魅力も感じられましょうか。


 これが最終目標。先の22600系との混成6連。この種の編成こそが10100系以来のビスタカーの伝統。
 いや、2200系以来の伝統か……?

 並べて楽しい。つないで楽しい近鉄特急という題材。今後のさらなる拡充(と、新たなるチャレンジャーの参入)が楽しみですね。
 
(さて、ウチも10100系A編成をさっさと手がけませんと……)
 
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<追記>

 こちらはG@ひたひた様の30000系原型「ビスタカーIII世」。今年7月の記事となります。
 作風・解釈の違いも、この趣味の醍醐味。好みを加味してでさえ優柔はつけかねます。
 
 

posted by 関山 at 20:16| Comment(4) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
22600+EX…の混結画像が萌えますね。
26ポッチ級という長さを消化し切った上での設計で、特にEX先頭車の窓配置に愛を感じます。…ダブルデッカーに目が奪われがちですけど、地味に難しいんですよ、この両端のモが。
1箇所の車輌と2カ所の車輌が混在してる…というのが曲者ですよね。どちらかだけだといいのですが、両方をそれらしく見せるとなると…よく、この全長でうまくバランスが取れたものだと関心します。

そういった視点で、もう一度、22600+EXの6輛編成を見てみると、22600とも絶妙なバランスですよね。まぁ、何とも難易度の高い車輌ばかりをサラっと…w

標識灯の表現も面白いですし、オデコの埋め込みヘッドライトも、私だとこんな発想は出て来ないので、新鮮です。

今年後半は近鉄が盛り上がってますね。…あぁ、もう年末か。本当ならビスタIIIは完成してる筈なのに。もうちょっと待って下さいね。
Posted by G@ひたひた at 2014年12月10日 21:28
ひたひたさんの”近鉄が盛り上がってる”は名言ですね(笑)
いや、至言というべきか。

2014年はじつは近鉄がムーヴメントだったのかもとか・・・
阪急も勢いがあったので、関西トレインの年だった?(笑)
Posted by かう゛ぇ at 2014年12月11日 03:46
正面おでこのあたりが分厚くならずスッキリしているのが勉強になります。
運転席窓上にライト部品を入れようとするとどうしてもかさばるので、最近なやんでいましたが、解決策のひとつになりそうです。
Posted by 薬師山 at 2014年12月13日 13:25
◆G@ひたひた様
 併結画像は感動モノですね! 仰るとおり両車のバランスも絶妙ですし。

 近鉄30000系は10100系ほどじゃないにしろ寸法的にトリッキーな要素多いんですよね。原型だと先頭車にも苦肉の策の固定席あるほどでしたし。決して12400系にダブルデッカー組み込んだものじゃないと(笑)。
 
 この作品に関しては1ドアと2ドア、区別化されてて編成へのインパクトになってるように思えます。
 しかし、このレベルが再現されてて「当たり前」というのもすごい話ではありますが。

 あと、活動再開楽しみです。ご無理はされませんよう……。

◆かう゛ぇ様
 近鉄特急の盛り上がりが複数箇所から……というのが本物感ありますね。
 で、ここまで出てきてるのに「白い大物」が未だというのがなんとも(笑)。誰か挑戦を。

>関西トレインの年だった?
 確かに関西私鉄系の盛り上がリがすごかったですね。自分の阪急4連発は或る意味奇跡でしたが(笑)。

 で、関東勢が弱いかというと小田急ロマンスカー2編成が登場してますし、京成スカイライナーも熱い。私鉄が盛り上がってる感じかしら。
 全体見ると、新旧東西が好ましいバランスかもしれません。

◆薬師山様
 近鉄12000-30000までの正面おでこは自分は「分厚い」イメージあります。
 ただ、この表現のあっさり感すっきり感も捨てがたいですね。解釈というか表現の差異があって優柔がないのがこの世界の楽しさに思えます。
Posted by sekiyama at 2014年12月15日 04:56
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