789系1000番台は2007年から道央圏に導入されている特急電車。札幌〜旭川間のかつての急行列車名称「かむい」(711系/キハ56等)が本形式の導入により「スーパーカムイ」として復活したことも話題になりました。
鋼製の前頭部とステンレス車体の組み合わせは北海道の他の優等列車用車輌と共通する構造。但し、この系列はその継ぎ目を塗り分けにせず、巧く隠してるのが特徴とも云えましょう。

画像はwilipediaより。「ステンレスっぽさ」を感じさせない形状です。
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mazta-k様の記事はこちら
「LDD 789系1000番台 特急スーパーカムイ・エアポート」

車体色は昨今のステンレス車体表現で、新濃灰。
前頭部はカーブスロープ横組でスマートに、シャープに。
運転台部分は大型キャノピー使用で、この見立てはmazta-k様らしい手法です。
何より印象的なのは「吊り目」の表現! 造形のベクトルが縦横乱れるなかによくぞ三角形の開口部を空けたもの(笑)。ライト実装前提ですので、開口部という見立てでそれっぽく見せるという作戦なのですね。

行先表示器の電照もあり。ここが全て点灯した状態はさぞかし華やかになることでしょう。

中間車3両。小窓が並んでるのはUシート車。編成に変化をつける!
他の側窓は2x2パネル横組を2個並べて連窓に。2x3パネル横組のほうがそれっぽく見えるかとおもいきや、実物にはブラインド用の桟があるのでこの表現になると。
屋根カーブはポチスロに拠る手堅い作りですが、この車両の雰囲気に合っています。パンタ・高圧機器周りでは緑の碍子が色を添える。
色というと、やや誇張された表記類もまた魅力。行先表示器にUシート車表示に。個人的にはこの手の派手な表記類は好きなのです。
ところで、帯色の一番上は実車ではJR北海道のコーポレートカラーの黄緑……レゴで言うならライム色なのですが、このモデルでは通常緑です。(写真見る限り)実車のカラーリングの印象は淡いというか弱い感じのものなので、ここを通常緑にされた理由はちょっと気になるところです。
また、前頭部にちょっと固い印象ありますかも……。
実車のような、微妙なラウンド感を与えるのは困難でしょうから、スカートの位置や形状で少し雰囲気を変えることは出来ると思うのですが、如何なものでしょうか?
とはいえ、このままでも魅力的なモデルです。
実制作が楽しみなところですね。どんどん増えつつある北海道型車輌であったり、他の空港連絡列車群との並びが期待できるところでしょう。
隼さんに先を越されぬよう、温めていたLDDデータを公開しました。
この車両の先頭部分はE259系の組み方をベースに、
特につり目とライト部分にこだわって作りました。
つり目を絶対条件にして、6幅の横組み順組みまぜまぜはキツかったです。
現時点でスカートはE259系とほぼ共通になっています。
確かに何かカタく見えますが、CADの仕様な気がします。
(パーツの構成がはっきり見える設定なので)
LDDだとトランス系のパーツが白く飛ぶので、
実物を作ってみたらもっと締まった印象になるはずです。
例の緑の線ですが、実物を見たものの「ライム」には見えませんでした。
自分で撮った写真でも同様です。
光の当たり方によって見え方が違うのだと思います。
ライムにするとかなりきつい印象になる気がしますが、どうでしょうかね。
(後で試して見ます)
いや、お蔵出しCADデータ見事でした。
前頭部、吊り目表現は見れば見るほど凄み感じます。実車の縦長、確かに再現しにくい形状ですよね。
硬い……というのは誤解あったかも知れません。硬さはシャープさにも通じ、その印象は実車にも共通するように感じます。現物では丸やかさが出てくるだろうなぁというのも想像されるところですね。
帯色、他の写真も調べてみましたが……困ったことに写真ごとに別の色に見える(笑)。こうなると確かに現物見た方の印象が一番正確なのかも知れません。まぁLDDですので、試すだけ試される価値ありますかも。
いや、色は正直わからないことだらけです。
誰かが試すまで、今時のノービートのステンレス表現に新濃灰使えることには気が付かなったでしょうし、トワイラの緑が濃緑じゃなくて普通緑でいけることも現物試作されなきゃ気が付かれなかったことでしょう……。