もう6週間も前のことですが、情景とか反響とか全てがくっきり思い出されます。
あのあとも、刺激的な日々が続いたといいますのに。
それだけ「梅田」は特別な催しではあったのかもしれません。
アウェイであること。1週間の連続展示であったこと。貴重な経験でした。


最終日の華は、taizoon氏の485系。飛び交う、行き交う。
この色の特急電車の存在感というのはやはり「特別」なものがあります。「雷鳥」は消え、485系そのものが引退寸前ですが、多くの人の心から消えずに残っていきそう。

475系急行型と、高架駅に並ぶ。この組み合わせ、40年以上も続いてたんですよね。

北陸へのアプローチは京阪神から。大阪から北を目指す急行と、北から大阪へ戻ってきた特急という趣。

最終日の展示全景。展示が常にお客様惹きつけてたことを思い出します。お子さん連れた「お母様方」の評判が良かったことは記しておきましょう。

新型も負けず。サンダーバードはmazta-k氏・taizoon氏作の共演。

最終日のもう一つの華はかう゛ぇ氏の「トーマス」と「トビー」。
阪急電車をイメージしてた内周線に意外と英国型は似合ったのでした。「ご遠慮」されたと伺っておりますが、これなら最初から頼むべきでしたね。これは申し訳なかったです。

意外と違和感のない? 京町家とトーマス。作った方が同じだけのことはあります?
まぁ駿河の茶畑の中をゆく1/1トーマスは大好評のようですし(笑)。


オール・スター。

駅を出たところの余裕皆無の急カーブ。この密度感さえ懐かしい。

ローアングルの指の望遠鏡で覗く世界、如何様にみえたのかしら?
今思えばオペラグラスは持って来るべきでした。原鉄道模型博物館の1番ゲージレイアウト気分になれたかも?(あそこはオペラグラス貸出があり、お勧め)


意図してローアングルで。たぶんお子さん方の視点はこんな感じ。


「動止フォトグラフ」という鉄道写真集がありました。その雰囲気で。
真横からの中間車の流し撮りっていいものです。作品の良さ(或いは粗)が際立っても来ます。

中間連結部は貫通路を開けて。

1970年代後半を直撃の情景。自分の鉄道原風景ってこんな感じなのです。
特急は485系300番代。新快速は153系ブルーライナー。茶色の阪急電車。

寝台特急がEF58+20系になり、急行電車に60hzの識別帯入ると一気に1970年ころの情景に。
この頃は、数年の差が大きく雰囲気を変えていたように思うのです。今よりは時代の流れが確実に早かった。

一挙に現代に戻り。
薬師山氏の赤ラピートも、梅田ではラストラン。電池の限界を振り絞って……。
でも一番の好評はこの電車でした。

500系(mugen氏)は「こだまだ!」という声が少なからず。いまは「こだま」専用車のイメージなのですね。負荷を減らしていますので名車の長生きを祈るばかり。


103系(薬師山氏)の安定感は異常(笑)。

指されているのは……サンダーバード? 或いは阪急9300系?

行き交うトーマスとトビー。ところで、英国にこんな平面交差ってあるのかしら? ソドー島じゃみかけませんでしたが……。

Azur氏の緑の中が似合う。

「スチームトラム」は半路面的区間と相性ばっちり。片岡氏のビルもこうしてみると英国調。


終盤のネタ列車? mazta-k氏のDB風プッシュプルインターシティ客車は引っ張る(押す)機関車がない。なぜかスタンバってた拙作のSNCFの旧型電機が未だ似合うということで抜擢。
すごい組み合わせ。でも……似合う?


ラスト30分は少しづつ片付け始めつつ。締めは全線「阪急電車」で。

カーブホームも、モダンな駅舎も。京町家も……当面、見納め。
AZUR氏・かう゛ぇ氏・JOKER氏のコラボは素晴らしい情景でした。それらをセンスよく並べてくれた関西勢の手腕も。あぁ……一期一会。
いや、一期百会にしちゃえばいいんですよね?
<その他写真はbrickshelfへ>
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19時の閉場後直ちに撤収作業。タイムリミットは23時!
先ずは架線柱や高架の撤去から。


大量の建物や公園(庭園)の設置・設営には人出が欠かせません。改めて感謝を。
20時半にはテーブル上をクリアに。
そのあとは箱詰め作業。

21時半には、この状態に! 余裕持って終了。
「ボックスパレットチャーター」の中に余裕持って収まる。
「ボックスパレットチャーター」のお陰で、帰りは破損も少なく。数日後の開封時の安堵感ときたら。日本国内はこれでどこでも運べます?
その後の経緯は既にお伝えした通り。
ものによってはJAMで、ものによってはミリオフで再展示に至った由と。一期百会はともかく一期十会は確実に近くに(笑)。
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さて。
1週間の連続展示という状況は「画期的」でした。これを乗り越えた意義は大きい。しかし、限界が見えたのも事実なのでした。
レゴトレインはそもそも展示用の耐久性は考慮されてません。9Vだとモーターの寿命が俄に気になりだし(1個がさすがに不調になった。もともと中古でしたが)、PFだと使用済み単四電池の山が凄いことになってる。
交換用の車両を大量に持ってきてはいたのですが。それを出しても出しても特定車の連続運用を避けるのは難しかったのです。まぁ「持ってきたけど走らせる時間なかった」という無念さは無縁でしたが。
また、アウェイでの展示でありましたが、地元の大きな支援があって成立したのも事実です。
逆に言うとこの規模の展示になるとホーム(都内・都下・神奈川)以外だと、地元の御支援があることが前提なのかなぁと。関西は幾度もの訪問で「仲間」増やしておいたのが大きく効きました。
レゴトレインの動的展示はオペレータが常時2名は必要ということも判明。以前イベント依頼で「走らせっぱなしなら人いらないですよね」「店員が兼任で大丈夫ですよね」と言われたことがありましたが、或る意味ありえない話です。1人でも苦しい。
それでも、楽しく、栄光に満ちた日々でした。
撤収前は名残惜しさに心が満ちる。1週間後により大きな展示があったというのに(笑)。
無論、機会あればまた請けたい話です。
阪急百貨店の方、またいらして下ったお客様方、遅くなってしまいましたが、ありがとうございました。
その後、バランスを調整し、トーマスにモーターをアニーとクララベルにそれぞれバッテリーと受光器をつけて安定性を増しました。
後ろから押すタイプだと汎用性という意味ではいいんですが、どうしても無理がかかった時に先頭車両が脱線してしまうというのを今回学習しましたので(^^;
さらに関山式3軸ロッド化し、先日のちょびっとLEGO展示でも一番安定して走ってました。
やはり走らせないとわからないことが多いですね。
勉強になりました(^^
自分では撮れないセンスの良い写真が沢山あって、助かります。
月日が経つのは早いですね。JAMも随分昔の様な。
梅田の開催期間中、いつでもそこに行けば、あのレイアウトに逢えると言うのが頭に有り、数度足を運ばせて頂きました。
こんなのが常設で有れば、きっと楽しいでしょうね。そこで新しい出逢いや互いの作品に刺激されたり。
関山さん、どこかにそんな素敵な王国を作って貰えませんか?(無茶振り)
トーマスは好評でしたので、もっと早くお願いすればよかったですね。
(本線外国型メイン……TEEやTGV、ICE等……なら、中をトーマスというのはありでした)
試運転は大事です。ただ、自分も最近は試運転手抜きが多いので笑えませんが。
◆taizoon様
いやこちらも記事化が遅れて申し訳ないです。
やはり国鉄形特急のオーラって別格ですよ。
>撮れないセンスの良い写真
有難うございます。まだまだ狙った通りには撮れませんが。
>梅田の開催期間中、いつでもそこに行けば、あのレイアウトに逢える
1週間という期間はそれを可能にしましたものね。
常設……憧れるはなしではあります。
遠い将来?の夢の一つとして、考えておきたいと思ってます。
ただ、そのまえに1ヶ月とかの長期展示かしら。実績は重ねておきたいですね。