
試作品、先頭車完成……と紹介してきましたが、遂に4両編成が完成です。
実車も4両編成がありますので、フル編成とも云えましょうか。
brickshelfより:元画像こちら


各車の全長は35ポッチ。フルスケール? と思いきやそうじゃない。
でも、見慣れた32ポッチから少し伸ばすだけでフルスケール的な凄みを感じます。
(余談ですが、小田原や新宿、はたまた藤沢イメージしてMugen氏の251系と並べたら全長が揃いそうですよね)
無論、長いだけではなく、0.5ポッチの隙間も埋めた側扉など密度感の高い作りも寄与していましょう。精密な鉄道模型を思わせる作品が、4両編成になったことでなお際立ったと。
実物は1983年から導入された小田急の通勤型電車。当時はやりだったブラックフェイスの前面は今みると柔和な印象で伝統の「小田急顔」の流れを引き継ぐものか。側面は9000系以来の下降窓ですっきり。
新型のイメージであったのに、今や小田急の通勤車では最古参になってしまいました。でも、全く古びて見えません!
90年代に小田急線使っていた時は、通勤型としては上質な乗り心地に1000系とともに「当たり車」であったことを思い出します。
上記小田急のほか、古くは東武の8000系、90年代で京王の8000系、今だと京急の銀1000あたりって長距離利用を前提とし、ロングシートの通勤型でも快適性を追求しています。このあたりの車って、「通勤型の別カテゴリ」って感じがしなくもありません。セダンだけどスポーティ、とか小型車だけどラグジュアリーとかに通じるものがあるんでしょうか(笑)。

中間車側面。左右対称で実に端正!
先頭車完成の時も触れましたけど、3幅ドアで横組部分の端数処理がみごと。3ドアへのアレンジも言われりゃ気がつくってレベル。それよりはドアと戸袋窓の間の微妙な空間がたまらず。
ブルーガラスも効果的。サッシの上辺表現も下降窓だと必須ですね。
シングルアームパンタも注目。補助アームの存在が大きいです。

先頭車、前面の作り。3面折妻で横組も含まれるという極論的な組み方です。左下画像ですが、ガラスの取り付けが左右非対称なのは「こんな手もあったか!」と。
至る所に目新しい技法・表現が光っています。
先の気分屋氏の都営5300系もそうですが、私鉄通勤型のモデルもまた今後大きく変わっていきそうです。
中間車も加えた編成をみると迫力が違います
よくみたら連結部の幌の横の窓もつくられていて、
この時代の通勤電車という感じが伝わります
パンタがすごくリアルにみえて良いと思います
小田急と京王や小田急と千代田線の並びとかもみてみたいですね
8000系は子供の頃に新型車として導入されたので小田急=8000系のイメージがあります。ホームで待っている時、子供心に8000系来ないかなと思ったものです。ロマンスカーは3100系から10000系。誰か作らないかしら。
これから小田急ブームが来るのでしょうかね?
それから、電池ボックス収容箇所はドアの凹みがないいのに、それが案外気にならないのも新しい発見です!
額縁も国鉄(JR)201系の参考になりますでしょうか?
リアル感高めなシングルアームパンタも気になるところ。ココも作品実物を見て参考にさせて頂ければ幸いです。
顔の構造は、完全に想像の斜め上でした(笑)。確かにこれは京阪普通車に使えそうですね。
このクオリティーで同じ窓&ドアパターンの繰り返しは、作業的には、想像以上に大変だと思いますが、地に足を付けたような存在感がありますね。
35ポッチ長は新鮮です。…というか、長さ毎にそれぞれ独特の雰囲気が出ますね。35は32に似て非なる…、ウチの3000系は、基本的に1m=2ポッチの40スケール準拠ですが、実車が19m級なので、実際には38ポッチなのです。
これは40とは明らかに違う雰囲気なんですよね…4輌だと8ポッチの差になるので、40ポッチ級独特の「デカいな…」感がかなり緩和される感じです。これなら阪急うめだでも大丈夫な感じ。
この8000系も、編成にした時の雰囲気が、この独特な感じに近いです。言葉にはしにくいですけど、密度と程よいボリューム感がいい作品ですね。
車体側面の窓割りの関係から仕方なく全長35ポッチになりましたが、他の方の作品と並べた時に違和感がないかが心配です。
本当は32ポッチか40ポッチに揃えられるとベストなのだと思いますが……。
サッシに関しては、G@ひたひたさんの箱根組を駆使して窓間のサッシ表現も考えたのですが車体帯の関係で断念し、何もないのも味気ない&窓位置のバランスが悪いので上辺のみの表現になりました。車体のアクセントにはなっていると思います。
パンタグラフの表現は多くの方の作例を参考にさせていただきましたが、特にAdiemusさんの東急5500系(CAD)を基にしております。少し大振りになってしまったので若干バランスは悪いですね。
前面の内部構造はなんとか車体に収まっているのですが、車内の表現が出来なかったのが心残りです。また白プレートは噛み合わせが緩い?のか歪みが生まれやすいのが難点となっています。
ちなみに前回発表時には側扉は約0.5ポッチの後退だったのですが、これもG@ひたひたさんのアイデアを拝借させていただいて0.5プレートの後退に変更しました。精密感が増した気がして気に入っています。
●rubykumaさん
細かいところまで見ていただいてありがとうございます。とても嬉しいです。
代々木上原はしばしば利用するので千代田線との並びは非常に魅力的です。Ricecakeさんのメトロ6000系などと並べてみたいものです。
●ユウユウさん
小田急ブーム、是非来てほしいです。MugenさんのVSE風組換は、#60051を未だ所有していない身としては非常に購買意欲を刺激されました。ロマンスカーは作って見たいと思うのですが、いずれにしても前面窓の表現が難しそうなのですよね……。
●薬師山さん
レクチャーなんて滅相もございません。3ドアへのアレンジは薬師山さんの103系のアイデアを拝借させていただいたものです。こちらこそ御教示お願いします。ライム色の編成を是非見てみたいです。
前述の側扉の後退量の減少によって、後退がない電池ボックスの箇所の違和感があまりないようです。思わぬ副産物でした。
●taizoonさん
自分の作ったものが少しでも他の方の参考になれば幸いです。関西の鉄道事情には疎いのですが、調べてみたところ確かに京阪普通車でも同じような雰囲気を出せそうですね。
話は変わるのですが当方683系の流線型デザインが大好きでして、taizoonさんの作例には衝撃を受けました。曲線や流線型のブロックによる近似はイマジネーションが必要な部分だと思うので、どこからどうみても683系のそのフォルムには只々素晴らしいと感じました。
●G@ひたひたさん
前述したように、至る所にG@ひたひたさんのアイデアを拝借させていただいています。G@ひたひたさんの作品はまさに「鉄道模型」という趣があり、憧れています。
前面の構造は際立った特殊なパーツは使わず、半ばゴリ押しで作っています。おそらく他のパーツを用いればよりスマートに組むことは可能だと思われます。
私はLEGOで鉄道を作ったのはこれが初めてだったので全長は割りと適当に決めてしまい、特に拘りもないのが実情ですが、複数作っていくと正解が何かと悩まれるのは想像できます。これに関しては私も皆さんの作品を実際に拝見して参考にしていきたいです。
レゴに見えない、同感です。
その意味じゃフルスケール作品以上かもしれません。
> 連結部の幌の横の窓
ここに窓のある電車は最近は少ないですね。で、それ以前に潔く省略してしまう自分にちょっと反省(阪急9300系は最近の電車にしては珍しく妻面窓あり)
京王線は確かに作例がないですね。どの世代も割と魅力的ですが……。
千代田線はCAD止まりですが、これもそろそろ形にされる方いらっしゃってもよいのかも。常磐線との出会いもあるので、意外と運用の幅は広い?
◆ユウユウ様
VSEとは時代は揃いますよ(笑)。まぁ8000系は一線級からは離れてしまいますが。
小田急はやはり8000系が新型イメージなのは同じです。ただ通勤で毎日乗るようになると、小田急顔で下降窓という折衷的5200系が何故か好きになってたり(笑)。
ロマンスカー各種も手つかずの大鉱脈ですね。3100−10000と言わず、1910/1700/2300にキハ5000……。
あと、小田急といえば電機や荷電も魅力的だったの忘れちゃいけません。
旧型車が末期は白地に青帯になってたのも味がありました。あぁきりがない。
◆薬師山様
>シンプルな外観を実現するための仕掛け
良い意味で、「白鳥の水面下」的モデルかも知れません。
>電池ボックス収容箇所はドアの凹みがない
気が付きませんでした。まぁ動力車では9Vでも台車が違和感ある仕様になってしまいますので、わかりにくくこうした制約を「ごまかす」技術は大事だと思います。
製作者のコメントにもありましたが、確かにあの103系は「新しい世界を開いた」作品かもしれません。並びは見てみたいものです。
◆taizoon様
3面折妻色々やってみましたが、この表現にはとても叶いません。
のっぺり平面を変える力は十分だと思います。
京阪普通車……2000系以降の顔ですよね。確かに難度高そう。でも応用できそう。
額縁、確かに201系にも応用できそうですかね(あれは傾斜が厄介ですが)。
◆G@ひたひた様
通勤車、充実してきましたよね。
意外とパーツ食いで(ドアが多いのが)、手間かかるので確かに大人の題材なのかもしれません。
35ポッチの視覚的効果は印象的です。
個人的には、32ポッチ級の中にも、40ポッチ級の中にも自然に溶け込める中間的スケールという価値もあるんじゃないかと。良いとこ取りといってもよいような。
すでに32や40で固めてる人が宗旨替えする必要はないでしょうが、新規に考えるなら「あり」かもしれません。資材だって32の流れで済みそうですし。
◆Wadelong様
35ポッチが、32ポッチの世界にも40ポッチの世界にも溶け込めるんじゃないか……というのはG@ひたひた氏へのレスで記したとおりです。
側面のゆとりを考えると、理想的スケールにも思えてきます。
窓は現状でベストだと思います。窓のピラー横組は側面の寸法的整合性壊れませんか?
サッシの上辺表現は自分も阪急2800でやりましたが、気に入ってます。
パンタの大ぶりは気になりません。寧ろ立派に見えていいなぁと。
インテリアは、この外見実現された代償としてやむを得ないんじゃないかと思います。別シャンルになっていくのかもしれません。
側扉。確かに0.5プレートの後退はリアルですね。半ポッチ分だと確かに凹み過ぎで、他の細密な部分とのバランスも良くなかったかもしれません。
>鉄道を作ったのはこれが初めて
初めてでこの水準とは驚かされます。
大変かもしれませんが、次回作も期待しております。
でもその前に、JAM出品は可能でしょうか?