
カテゴリ迷いましたが、敢えて【考察】に。それだけ印象深い記事なのです。
【セットレビュー】[8681]タイニーターボ全盛期。チューナーガレージ
夜の街をイメージしたパッケージは、まるで映画の世界のよう……ここを引用するだけで、あの時代の特異さが伝わってくるじゃないですか。
……「違法行為」を強くイメージさせるもの
無法者であるストリートレーサーが主人公となっている……
……このセットがとりわけクールである所以でもあるのです。
「よいこ」であったはずのレゴが、車という現実的な対象で「ちょいワル」になってる感じ。あの時代のリアルタイムではあんまり気が付きませんでしたが(いや、車という現実的なモノですから)、今から見れば異質なシリーズであったことが伝わってきます。
また、多くのファンはプリントより格下と思ってる「ステッカー」が、このシリーズにおいては寧ろ貴重なリソースであることが示されてるのも印象的。
現在のレゴのラインナップはとても充実していますが、このセットのようなストリート感はかなり薄れてしまいました。
00年代のスポーツや、バイオニクル、レーサーなどのシリーズは「クール」なレゴとしてとりわけ魅力的に見えてしまうわけです。
賛否が分かれそうな、挑戦的な?まとめです(笑)。
でも、(管理人のような)古典的なレゴ好きとしてもタイニーターボは違和感なく受け入れられるシリーズでした。
・フィグ乗りではない自動車モデルとしては、1970年代LEGOLANDの流れも汲む。
・ガチともいえる、細かいパーツ構成。真面目にかっちり組むモデル。
・肥大化するCityに対して、小スケールで精細に。
・商品戦略として。お小遣いで買える低価格モデルという裾野を広げたこと。
・「ちょいワル」感は、寧ろ対象年齢高めな感じがして、悪い意味での子供っぽさがない。「よいこ」だと子供っぽく見えて印象マイナス。
・部品とりに最強(笑)。……初期のは1セット10台とか買ってます。
ストリート的な仕様に関しても、昔の輸入ミニカー(モデルカーではなくて玩具としてのミニカー)を見慣れていると違和感は全く感じられなかった。輸入トイなんてこんな雰囲気だよなぁというか。
今思えば、そこの線引きというか、バランス感覚は優れたシリーズだったのかもしれません。クールでありつつ、レゴらしさもまた濃厚であったと。
bricklinkの製品リスト:年度別
2005年から6年続き、「Cars」にバトンを渡して消えて行きました。
#8691も含む大型商品は日本未発売であったと記憶しています。
ところで。
ヒーローファクトリー全盛ながら、来年はバイオニクル復活の噂があるようです。
レゴには長い周期で復活する企画・テーマもありますので、ひょっとしたらタイニーターボにも復活があると考えたいもの……。
「組み立てられる」「カスタマイズできる」ミニカーへの需要は無くならないと思いますから。
特殊なフェンダーやら、豊富なホイールなど「Cars」の遺産だって活かせるわけですし。あとはフェラーリプロモ(2012〜 #30190〜#30195)同様の薄型プルバックも入りゃ最強でしょう。