期待してた通りの品でした。
云うこと何もありません。
このフタコトで終わらせちゃ記事になりません(笑)。
とはいえ、製品の概観に関しては既に何度も触れてきていますが。事前情報の期待通りであり、期待以上であったというのが結論です。
以下、組んだ上での印象をだらだらと記しておきます。
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パーツは結構ボリュームあります。大味部品皆無の真面目さ(大味といえるのが、1個だけ入ってる1x1x5の柱上部品と、6x5のクリアパネルが2個)。
その一方で、「二棟で部品が分かれてる」なんてCity的な親切はありませんが(笑)。
最初から全パーツを広げる必要あります。
クリエイターなのに、引き出し付きの棚部品が入ってる!
ひたすらストイックだったクリエイターも良い方向でユーザの希望に沿ってきてます。
供給増えてきたとはいえ、未だ難しい感のある濃赤たくさんは嬉しい(1x1ブロックは意外とレアなのです)。2x2や2x3窓の黒もちょっと入手性よくなかった。パーツのためだけに一箱潰してしまうのも「あり」かと思いました。
組立はそれなりの時間と手間かかります。いや、気合入れて楽しめるとも。
如何にも建物組んでるって感じの作業感が心地よい。
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どちらの建物も、広げたときに平板にならないような配慮あり。
自転車屋の方は、左右の厚さを変えてあり、広げた時に奥行感を出す。ここは1980年代のレゴの家(開閉式ではない)ではよく使われた手法です。
カフェの方はぱっと見で分かるように、ヒンジ部分が街辻へのアーチになるようなデザイン。ここにヒンジ持ってくるという発想、そうそう出てくるものじゃないでしょう。
奥行は最薄部で実質4ポッチなので「薄っぺら」に見える懸念有りました。が、実際目の前に置くと「これで十分」と。
黄色い車は……コレはやっぱりオマケという感が。素直に2x4のフェンダー部品を使えばもっと良い造形になると思うのですが。あと1x3車ドア。ここは1990年代的な車モデルのリファインが欲しいところです。
(もっとも、フェンダーも車ドアも今は入手容易ですが)
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モジュールビルとの比較は対象年齢とか価格とか全然違います。無意味でしょう。
それよりはモジュールビル的な、あの雰囲気をぐっと身近にした功が大きい。一番安かった「パネスシネマ」1棟で、このセットは2つ買ってお釣りが来るのですから(笑)。
無論、価格だけでなくサイズ面でのメリットも大きい。
モジュールビルは意外とイベントなどでの設置は厄介なのです。トレインレールのオーバルの中でのレイアウトがほぼ固定されちゃいますから。でも、この製品ならレイアウトフリー。ちょっと空いたスペースだって埋められる。
また、さり気なく卓上やら棚上においた時の可愛らしさ。これは別ベクトルの魅力であるとも。このサイズなら本棚の片隅にミニジオラマが成立しましょう。
思えばカフェコーナーが最初にリリースされた時、「凄く嬉しいけど、ちょっと立派すぎる……」って違和感はありました。また、余りに立派すぎて積極的に手を入れる気分にもなれない。ディテールの細かさというか解像度の高すぎることも、自作建物とのバランスを損ねる……。
欲しかったのはこのサイズ、この価格、この解像度?
レゴのラインナップという意味では、CityやFriendsのユーザをよりマニアックな方面に引っ張り上げる力も持っています(引っ張りあげた先にある商品ラインの入手性は良くしてほしいものですが、そりゃまた別の話)。はしごの段数が増えた感じ。
一方、(3桁型番時代ネイティブの)古い世代としても、これは1970年代からの「LEGOLAND」「街シリーズ」の正統な後継者と認めたくなります。あの時代の「夢」が数十年の時を経て叶ったというと大げさでしょうか。
誤解されないように触れれば、モジュールビルを否定するわけではありません。
このセット2つ使えば、「ペットショップ」のようなハーフモジュールx2くらいに化けさせることも出来るんじゃないか?
1セットだと……色彩がバラけるので、微妙に難しい? クオーターサイズx2にする手法は有りましょうかね? このセットを如何にモジュールビルに近づけるかも、カスタムのしどころだと思います。
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組み換えやカスタムというと、基調色が分散しているので、やはりセンスが要されそうです。
また、メインモデルがそのままでも魅力的でもあります(笑)。バラすの惜しい。組換用に……もう1〜2箱購入の必要があるのかしら。
<続>