三脚は嫌い。めんどくさい・重い・邪魔に尽きます。
(真面目に撮る方は参考にしないでください!)
手持ちは手ぶれ補正あってもシャッタースピードが「1/30」程度でもキツい。
感度はISO800まではぎりぎり常用できる感じですが(今のデジイチ普及機だと)、画質に未だ影響するのは云うまでもありません。
厄介なのは絞り。ブツ撮りはF10程度には絞りたいもの。こうじゃないと並んだ電車の前面にさえピントが合わないなんてことが起こります。1両でも、後ろのほうはピンぼけになります。
できりゃ、F15とかF20までは絞りたい。編成後部までピント合わせたければ。
愛用するのは以下の手段。
・机(等)に肘を付く。カメラは両手+頭(額)の3点でホールド(左手はレンズ鏡胴)。少しでもブレ少なく。
これでシャッタースピード1/8がギリギリいけます。
……この方法、ファインダーのあるカメラじゃないと困難。最近、ファインダーのあるカメラって激減してますよね。
最初は高級コンパクト機の位置づけだったミラーレスがデジイチ普及機の市場まで進出するとは。ミラーレスじゃダメってわけじゃないんですが、外付けファインダーは得てして高価。あと額をくっつけて強度の一部にする使い方にアクセサリーシュー耐えるんでしょうか? 大昔の電気接点が殆ど無かったアクセサリーシューならともかく……。
ファインダーがないと落ち着かない銀塩世代に辛い時代になってきました。電子ファインダーはやっと抵抗無くなって来ましたけど(……αだと光学ファインダー機は消滅して久しいです)。

・机にカメラを置く。ローアングルならこれでOK。というか、ミニフィグ視線の写真が撮れるメリットも。高さ調整はそこらにある「何か」が使えます。本とか雑誌とか箱とか(固いもの重いものが理想)。カメラはやはり重めのほうがいいです。でもデジイチ普及機が減りつつ(略。
これならシャッタースピードはどんなにスローでも大丈夫(な筈)。
・上記と「2秒セルフタイマー」の組み合わせ。ケーブルレリーズ(orリモコン)代わり。
・2カット撮る。まぁデジタルですからコストはゼロに近い。どっちかは救われてるケースが多いです。
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携帯電話等のカメラの場合です。
・AFロック機能は必ず使う。iPhoneなら画面タッチでピントをそこに集中させられます。
・やっぱりブレないように工夫。肘をつく、机とか壁とか硬いものに1辺を当てるなど。

これはiPhone4sで撮影。卓上に1辺を当てて撮っています。
・被写体深度は諦める。コンデジだと「絞り優先」機能はある場合もありますが。
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走ってるものを撮る場合。
・流し撮りでもシャッタースピード「1/60」以上でないと苦しいです。できりゃ「1/125」。
ここはシャッタースピード優先撮影が良いかも。流し撮り以外は論外。
それ以上が確保できない場合、諦めましょう(苦笑)。
イベント(運転会・オフ会)の場合、「ベストポジションで列車を止めて撮影タイム」をこまめに設ける配慮をするほうが、結果的に手間と時間の削減になります。
走ってるものを狙って、流し撮りで10カット以上狙って、1コマも使い物にならなかった経験は腐るほどあります。
潤沢な自然光で撮れる1/1(実物鉄道の外撮り)とは事情が違い過ぎます。
撮影者は遠慮なく、「写真撮りたいので、止めてください」と云うべきでしょう。
運転者はそれに答えるべきであると考えます。
まともな絵が一発で撮れれば、肉眼で鑑賞する余裕だって生まれますよ!
やましくはないけど、狙いを見られるのが恥ずかしい自分には必須です。
プロでもないのにほぼほぼ仰る通りで、よくカメラに向き合われてるなあと思い感服しました。
一点だけ、絞りのお話に関してですが、一般的にはf11〜16を超えると回折現象というものが発生し、
逆に画がアンシャープになっていくことが多いです。
これは光の性質の問題なのですが、基本どのレンズにもおこると思って頂いて問題ありません。
なので我々は、撮影時にはf11を超えて設定することはあまりありません。
この数字が、安定してレンズの性能と被写界深度を最大限に引き出すことができるからです。
画像のトリミングや補正などは、我々プロやハイアマチュアの方々はむしろ惜しげも無く行います。
これらレタッチと写真の管理に使うならば、お金はかかりますが、AdobeのLightRoomというソフトが私は好きです。
水を差すような真似を失礼いたしました。
その他の点に関してはかなり的を射た内容で、正しく考えて写真を撮られているのがよくわかります。
もしこれが、今後のレゴライフにお役立て頂ければと思いコメントしました。
ファインダーなしの撮影は……違和感がありますよね。
でも、その違和感はそれはそれで楽しいと思うこともあります(笑)。ロシア行ったとき、手のひらに収まるコンデジで「ささっと」撮り難いところでシャッター切るのはそれはそれで楽しかったです。
考えてみたら、数十年前……二眼レフ全盛期はぜんぜん違う撮影法だったわけですから、今後は柔軟に考えたほうが良いのかもしれないなぁとも思うのでした(で、世の中にはgoogleグラスなんてものも……)。
それにしても、「外付けファインダー」が流行るなんて、一眼レフ全盛期には考えられもしなかったでしょうね(笑)。
◆名無し様
貴重なアドバイス、ありがとうございます。
回折現象は意識する機会がこれまでありませんでした。外撮りだとまず絞り込むなんてなく、開放かそれに近い状態で使うことばかりでしたから。F11以上の絞りは今後、実験とか調査の対象とします。
トリミングは寧ろアマチュアの方がタブー視してるかも……。
昔の有名な写真でも、実はトリミングされててってケースは聞いたりします。
加工はwebメディアへの掲載だと「軽く」が最優先です。ここは完全に自己流ですね。フリーのビューアが意外と使える、というのが驚きであったということで。
>かなり的を射た内容で、正しく考えて写真を撮られて
ありがとうございます。自信が出てきました。
撮影のアングルとか、構図のとり方もそのうち記事にしたほうが良いのかしら。馬脚表しそうな気もしますけれども……。
私も高校時代写真部にいましたけど、トリミングはほとんどしてないですね
全く加工してない写真で全国大会とか行きましたので、結構テキトーにやってました(汗)
最近ようやくデジタル一眼を購入したので、加工ソフトの使い方など勉強中ですが、これからは積極的にトリミング等加工してみます。
どんさんと同じく高校時代に写真部に居ましたが、極力トリミングしない様に足で構図を探すクセがあるので、確かにタブー視しているところがあると思います。
自分は高校の時は新聞部でしたので、レイアウトに合わせてトリミングは普通のこととして行なってました。大学の時の鉄研会誌もそんな感じ。ですので、トリミング否定的な風潮は抵抗感じ続けてます。
まぁ、写真は目的じゃなくて手段と割り切ってるので、そこが差異なのかもしれません。
(カメラやレンズの性能を見るための試写という行為では、トリミングはやっちゃダメですし)
◆ユウユウ様
いや、あの函館の写真は巧かったです。わずかな、いつもどおりの加工ですごく見栄えが良くなりましたから。まぁ、元々の片岡さん(函館の)配置が良かったのもあります(笑)。
>極力トリミングしない様に足で構図を探すクセがあるので
まぁ、トリミングに頼るな、ということなのでしょうね。
それが極端に解釈されて……ってことのような気はします。
大昔の高感度フィルムが粗かった時代は(それを引き伸ばしたり印刷媒体に使わなければならなかった時代は)、無駄な画素はないという認識であったでしょうし。