



この他、「ミニトラック」「ミニクレーン」あり。
6幅サイズの自動車モデル。シャーシは一体成型で、2軸タイプと3軸タイプがあった模様。
タイヤはメタルホイール。バンパーは専用部品で精細感有り。ここは当時のレゴに差をつけていた部分です。
ドアは運転席も荷台も開閉。運転席用のドアはガラス付きとガラス無し両方がありました。
サイズこそ違いますが、もう少し後のマスコット系の4幅車。また後世の「みんなのまち」に通じる、リアル造形への前哨を感じさせられるシリーズ。
ただ、1978年頃にはマスコット系と入れ替わる形で市場から姿を消していたと記憶しています。


「パトカーと消防車」セットであったもの。凄く大味というか前時代的な造形なのですが、開発時期が全くことなる製品がリストに残ってしまっただけか。或いは対象年齢を低めにとった品か。
流石に、このカタログの中では浮いている存在です。

さるはちょっと無理あり。ぞうの黄色は不思議な感じ(当時のレゴでは「青」でした)ですが、積分造形そのものは秀逸。ライオンも雰囲気良い。でも、パンダの出来が飛びぬけてますね。ポーズが可愛い……今でも通用する造形かもしれません。正しくブロック玩具。


リアル建機シリーズ。特殊パーツ・専用パーツ使いまくりでリアルさを追求する方向でした。
スケールは微妙ですが、フィギュアとか小物の雰囲気は合っていますね。当時のレゴは「ホームメーカーフィグ」か「手足なしの初期ミニフィグ」の時代ゆえ、こうしてポーズつけてるところは魅力的に思えてきます。実際には品質がイマイチで、すぐばらばらになって復元も困難という困ったものでしたが。
(あと、ネコ車が小物でありますが、これはレゴだと2010年ころのパーツ化ですね(笑))
個人的には、当時のレゴの手足顔なしの初期ミニフィグが一番お気に入りでした。
リアルじゃないなら、象徴化されてて使いやすいのが一番と考えてたんでしょう。
なお、リアル建機は1979年ころまでシリーズ展開され、「フォークリフト」もありました(もってましたが、一体部品だらけで遊びにくかった記憶あり)。


ダイヤは同じ時代の自動車に比べ、鉄道車両はやや玩具的造形・配色になる傾向があります。
(例えば1990年代の「みんなのまち」全盛期でも、何代目かの「走れ 機関車」は随分見劣りしたもの)
無論、リニアカーやスーパー新幹線、トーマスのような一体成型になると話は別でリアルな造形になるのですが、それはそれで「なにか違う」感は否めません。
さて。
動力なしの「きかんしゃ」は客車は3両付き。4両連結が楽しい! 客車も自動車モデル同様のドア入。しかし、カラフルすぎる配色で損してる感があります。
「走れ 機関車」は有名な初代。車輪はポッチの間を走るというもの。動力系は機関車に完全にワンピースで収まってるようです。造形はまだ1/2ブロックが導入される前のもののようで、やはり前時代的な感じが否めません。色も派手め。
この辺は、当時最新の「タウンシリーズ 機関車」もそれほど改善されていません。
同時代の建物や自動車モデルなみの精細さがあれば、かなり魅力的であったはずなのですが。
余談ですが。
2000年代入ってからのダイヤ・ナノの鉄道系ディスプレイモデルはそれなりにリアルな配色・造形だったのは記憶に新しい。そして、今のナノゲージは通常のナノブロックよりも精細さ(タイルパーツ)を持っています。時代は良い方に変わったのでしょう。
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以上、1977年と思われるカタログを見て参りました。
資料の少ないダイヤブロック史ですが、1970年代半ばという時代を切り出すことはできたと思います。
しかし。まだ「暗闇」は残ります。
1978年からのマスコットシリーズ。4幅のマスコットカーと、小さなマスコットハウスがあったのです。
前者はシャーシ部品などは「みんなのまち」とも共通しますので、その前史とも言えるもので存在意義は大きい。しかし、情報は極めて乏しく。定番のパトカーや消防車の他、国鉄コンテナ積んだトラック。スケール違いですが貨物船などもありましたが。
後者も手のひらにの乗るようなミニハウス作るもので意欲的なもの。窓は1x2のクリアブロックに白とクリアのシールを貼るもので、窓枠の表現が意外と精細でした。
1980年以降の「ダイヤコスモ」「ダイヤマリン」も傑作が多々ありますし、当時相当にヒットした玩具なのですが、これも今のところ全容を捉えた資料が出て来ません。特に後者……。
また、1970年代前半も未だ完全とは云えません。ヤフオクなどのチェックや、過去の思い出話などをたどるとまだまだ未知のセットは出てきそう。
逆に云えば、まだまだダイヤブロックには考古学的な楽しみが残されているとも云えます。
<完>
消防車とパトカーのセットは、一体シャーシでもっとリアルな8幅バージョンがあったみたいで、ヤフオクで画像だけ拾いました。
去年、マスコットハウス(全6種類)の、一番出来の良い5番(平屋根の住宅:黄色窓、黄色基礎板)と、6番(切妻の住宅:青色窓枠、緑色基礎板)がヤフオクに出品されていて、千円で暫く回転寿司状態だったのですが、資料として落札すれば良かったですね。未開封で状態も良かったのに…。その後、2番(良く分からないお城風の建物)も出品されていました。…すべて、画像だけは拾っておきました。
因に、上記5番と6番は当時、持っていました。
4幅のマスコットカーは、20種類くらいありましたよね。
資料が無いので、番号までは覚えていませんが、黄色いクレーン、タンクローリー、コンテナ輸送車…の3種類を持っていました。それぞれ前1軸+後2軸の専用シャーシが共通(色は違う)で、クレーンのブームは専用パーツ、ワイヤーは細いチェーンだったかと。タンクローリーは、青い45度スロープを使った台形断面のタンクにロゴのステッカーを貼る仕様、コンテナは緑に白い線入りで、赤いJNRのステッカーを貼る仕様だった記憶があります。時代的にC20コンテナでしょうね。
ダイヤのガラス付きのドアはレゴに対する優位点でしたね。
無論、省略して違和感のないのもレゴのレゴたる、ですが。
消防車とパトカー、確かに色々なモデルが出ていそうです。
一体シャーシはダイヤのお家芸?
マスコットハウスに関する詳細、ありがとうございます。
窓枠は白だけかと思い込んでました。それにしても、あの時代のダイヤの解像度でよくあの企画を実現したものだと思います。今観ると無理な造形もなくもなしですが。
全体的には魅力的でしたが、市場から消えたのは早かったですね。
自分が興味持った頃には(1979頃)、もう売ってなかったと記憶します。まぁその頃はレゴが街と宇宙でえらいことだったのでダイヤに関心が向かなかったのもありますが。
4幅マスコットカー、種類多かったですね。働く車は万遍なく。
コンテナトラックのC20は子供心に憧れたものです。これは自分も持ってました。