縦長という、鉄道車両というか、乗り物系には極めて不利なレギュレーション故に、毎回トレイン系作品の応募及び入賞は極めて稀なのですが、今回は垂水店にて K.Matsubara様の「Der Bayerische Tuff-tuff Zug」が2位入賞しています(おめでとうございます!)。


作者コメント
「ドイツ語の幼児語で〈バイエルンの汽車ぽっぽ〉。名機、PtL2/2型SLを再現した。動きます。詳細は、Youtube"XYXBTZ"もしくは本作品名で検索。」
その動画はこちらです(必見!)。
背景説明。ストップモーションアニメ……(驚!)。
※:BGM流れるので注意、とのことです。
そして、入賞も納得の「作りこみ」「可動ギミック」の数々。
機関車(98.3形。通称「グラスカステン」)は鉄道模型的な自走こそありませんが、博物館展示物的な仕掛けは十分にあります。
このレギュレーションに合わせれば、この仕様は大正解……!
背景の鍛冶屋も、「落ち着き」「渋さ」を保ちつつ、カラフルさまでも両立。これが規定寸法にコンパクトに収まっているのですね。
なお、機関車そのものの作りこみも秀逸。煙突や安全弁など、各部の強調も「汽車ポッポ」という感を強める表現でしょう。コンセプト的に正しい。
その上で、8幅ゆえの省略なきディテールの作り込み。キャブ内も造られ、この可愛い機関車の先進的特徴であった「自動給炭装置」まで再現されていますから……。足回りはジャック軸まで可動します。
「トレインじゃ勝てない」とコンテスト諦めるのはまだ早い。
「模型」にはこんな魅せ方もある。
いろいろショックであり、考えさせてくれるのに十分な作品なのでした。



縦長は不利?そうなのかー
(画像見て)うわ、すご!綺麗だなー
へー動く?…え?動くのこれ!?
(動画観て)すごすぎる
ちょっと中学の技術の授業を思い出しました
カムとかクランクとかやったなぁ
レゴには無限の可能性って言葉は本当だなとつくづく感じました
縦長、ガチで不利です。
鉄道車両も自動車も船も飛行機もリアルなモデルはこれでほぼ不可能です。まぁ飛行機は急上昇するような軍用機はできるかもしれませんけども。
逆に彫像(キャラクター)・建物(ジオラマ)・ロボ系メカは有利な印象はあります。
>カムとかクランクとかやったなぁ
カムとかクランク、レゴで何か動かす基本ですよね。
教育分野でも使われているのも宜なるかな。
動画を見てカラクリじかけも中々ですし、またこのコンパクトな世界に色々な要素が凝縮されていたのが凄いです。
何より飾り物としてもオシャレで好感が持てます。
「一つの世界を小さく、美しくまとめた逸品」
これに尽きますね。
その上で、あのからくりですから。
飾っておきたいというのも同感です。レゴ部屋(笑)ではなく、普通の部屋に。
初めまして。
“Der Bayerische -”を制作したK.Matsubaraです。この度は拙作について記事に取り上げていただきありがとうございました。このブログの存在は以前から承知しておりましたが、こうして自分の作品が掲載されることになるとは思ってもいませんでした。大変光栄に思うとともに恐縮している次第です。
◆ビルドタイガー様
動画をご覧いただきましてありがとうございます。
〈縦長、ガチで不利です〉。本当に厳しい。
事実このグラスカステンでさえ、全体の雰囲気を壊さない程度に少しだけサイズをつまんでいます。
>レゴには無限の可能性って言葉は本当だなとつくづく感じました
全く以てそのとおりです。私自身そこそこ使いこなしているつもりですが、それでもまだまだ、ああこんなことが出来るんだ、という驚きや発見があります。非常に奥が深いですね。
◆K7A4様
動画をご覧いただきましてありがとうございます。
如何に美しく仕上げるか、これが私の毎度の課題です。特にクリブリのコンテストの場合、空間を無駄なく使うのがなかなか難しいので苦労します。今回の場合は、ギミックよりむしろ地形の処理に悩みました。地形の断面の処理が汚いと台無しになってしまうので。
>一つの世界を小さく、美しくまとめた逸品
との評。大変恐縮です。
苦労した甲斐がありました(笑)。
これに満足することなく、よりよい作品づくりに邁進したいと思います。
乱筆乱文長々と失礼しました。
こちらこそ、はじめまして。
また、これだけのものを造られた方にご覧いただけるとは光栄です。
作品の技工・見せ方には本当に驚かされております。
理不尽な制限であるがゆえに、それを生かしたデザインと機能。それが認められてっていうのが小気味よいです。ただ、何時かは横長フォーマットで、大型蒸機などが堂々と出展できたらなぁと思ったりはしますが。
コンテスト作とは関係ない、他作品も機会あれば拝見したいです。
(アップされていたら教えてくださりませんか?)
>それでもまだまだ、ああこんなことが出来るんだ
よくあります。
設計しながらだと気が付かなかったことが、現物組んでて思いつくこともしばしば。
動画は歴史解説が素晴らしいですね。
相当な思い入れを感じてしまいます。また、中世と近代がごっちゃになった世界観も好みの一つです。
現在、ネット上に公開している作品は上の動画の他、前年のクリブリコンテストに出品した“Miniature Old London”の二点のみ(残念ながら鉄道ではありません。ロンドンバスに興味があればどうぞ→http://youtu.be/BMKcLmDi5i4)。あとはクリブリHPのギャラリーに、過去に出展した作品が恥ずかしながら残っているだけです。
現在、上のグラスカステンを動態保存すべく改造を行っています。完成次第、ネット上に公開する予定です。そのときは、ご迷惑でなければ連絡を差し上げたく思います。
>動画は歴史解説が素晴らしいですね。
ありがとうございます。
ややこしい時代の奇妙な産物故、話をまとめるのが大変でした。 こんなことでもなければ特に掘り下げて詳らかにすることもなかったであろうドイツ鉄道史に加え、高校世界史以来触れることのなかったドイツ近現代史ですからねぇ。いい勉強になりました(笑)。
“Miniature Old London”動画、拝見しました。
ルートマスターはレゴで何度も製品になっていますし(1960年代から。あとはお馴染み紫のも)、多くの方が自作もされていますが、この完成度のものは初めて見ました。ここだけで言葉が出ません。
そして、背後のビルの作りこみもまた素晴らしいです。ミニフィグのストーリー展開は「パリジャンレストラン」を思わせますけども、此方のほうがずっと早いんですよね。回転・振動ギミックも楽しいです。
グラスカステンの改造できましたら、お知らせください。
ご連絡、楽しみにしております。
(そういえば、自分もクリブリコンテスト出展の2D2 9100を全長モデル・動力化したことがありましたっけ……)
作品の背景説明、えらく丁寧なのでドイツ近現代史の方のファンかと思っておりました(笑)。
とても「高校世界史以来」って感じではありませんでした。
ドイツ鉄道史は、意外とDRGへの統合前のボリュームが濃い深いんですよね。