速報性重視ゆえ、まとまった感想文じゃありません。ご了承を。
<ストーリー>
皮肉と僅かながらの毒気はあり、大人でも楽しめます。
というか、(昔レゴで遊んだ)大人じゃなきゃわからない小ネタもいっぱい。
あと、今レゴで遊んでる大人(管理人含む)への皮肉もあるので……まぁそこは軽く受け流したほうが吉(笑)。
「レゴの全て」「レゴに関する諸問題の全て」を時間内に消化しきってます。あと「親子の愛」も。
世界観は往年の「アイディアブック」的かもしれません。ジャンル・テーマのクロスオーバーを推奨しておりますし。版権系カメオ出演も多し。コレが嫌味とか販促感じゃなくっ、レゴのクロスオーバー感を強調する感じになってるのは巧い。バットマンのセット欲しくなりましたもん(笑)。
「おしごと大王」にはグローバリズム批判を感じたりもします。
しかしレゴ社もまたグローバリズムの尖兵。この矛盾ばかりはちょっと難しい。
(極端なこといえば、反グローバリズムのドキュメンタリー映画だって、グローバリズムな配給に乗せなきゃいけないって現実がありますからねぇ)
まぁここは本筋じゃないのでさらりと流しましょう。
<テーマ>
「マニュアル」(インスト)通りにしか組めなかったレゴに対する、自己反省を感じましたよ。
これはレゴの長いファンとして、凄く凄く嬉しいこと。
また、大人のファンはもっと子供の自由な発想に寛大であれ、とも。これは自戒しなきゃですね。
(とはいえい大人だけお断りの某差別的テーマパークを赦すわけじゃないですが)
<吹き替え>
ワイルドガール(ワイルドスタイル)はまんま……不二子ちゃん(三代目)。でも、そのおかげで安心感がありました。ベストな配役じゃないでしょうか。
予告編の最初のとかで違和感あるとか云われたエメットの声も問題なし。他も上手い人ばかり。
あと、ユニキャット萌え。ガチで萌え。
日本語意訳のセリフは、レゴの古くからのファンとして違和感を感じないもの。この辺はきちんと配慮されてます。まぁMr.Businessを「おしごと大王」と訳すレゴジャパン的センスは入ってますからね(あれも企業文化でしょう)。ただ「マニュアル」は「インスト」と訳して欲しかったですが。
機会あれば字幕版も比較したいとは思います(新宿と梅田では字幕版も上映あるとか)。
<映像>
予告編通りといえばそれまでなのですが、まるでストップモーションアニメーションのような映像がずっと続きます。全てCG……のはずなのですが、全てストップモーションに見えるという。その意味でも映像的価値は大きいです。いくら掛かったんだろう……。LDDだって大物造るのはたいへんなことですから。
情報量がかなり多いので、複数回の見直しも必要になりますかも。ブルレイ(DVD)など出たら購入の価値はあり?
<入り>
横浜で初日12時55分からで半分くらい、あんまり大きな箱ではないのですが。
多くは家族連れ。レゴ好きそうな大人は少ない(苦笑)。
入りが良くないのは「ドラえもん」や「雪の女王」に家族層を食われてるからかしら? でも、少しづつ口コミでも広がってほしいもの。レゴって玩具自体、元来は「マスコミ玩具」※的な派手なポジションじゃないですよね。
※:1970年代は版権物玩具のことをそう称しておりました。
<観るべきか?>
観るべきです。ただし3D料金は微妙かも。迫力よりは情報量の映画でもありますから2Dのほうで良い? 3Dは画像暗くなるのと脳内画像処理が必要なので、肝心の情報に欠落がありえます(ちょっと後悔)。
1800円が高い? 4月1日なら1100円です。また、レイトショウで1200−1300円程度の設定も多いです。
1100−1800円分のレゴを買うのと、同じ価値のある映画とは断言できます。
(観た方も観てない方もコメント歓迎です。但しネタバレコメントはご遠慮ください)