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2014年02月25日

【作品紹介】sauseiji様の「氷河急行」。第二の瑞西ナロー(その1 客車篇)

 瑞西型ナローゲージ(1mちょうどのメーターゲージ。日本の1067mmに近い)というジャンルは、レゴトレインスケールとの整合性が高いのです。

 車体幅が狭くて、その割には高さがあってちょっと馬面感がある。
 大げさなディテールつけてもスケールオーバーにならない。
 そもそもガチなゲルマン系欧州型なのでレゴとの整合性も優れる……。

 そうした事実は、すでに なも氏の諸作品群で示されてきたこと。

 ただ、なも氏はRhB(レーティッシュ鉄道)にテーマを絞りこんでおられるため、その他の有名題材、例えばMOBのパノラマ急行に、MGB(旧FO)他の「氷河急行」は手付かずのまま……。

 ……新規参入の方が、内外問わずでもいらっしゃらないかな? と思っておりましたら。


 予想外の大物がやってきたのでした!
 おそらく日本で最も知名度の高いであろう瑞西の列車「氷河急行」の現行編成。


 客車は2006年からの「プレミアム」タイプ。全車両が天窓付きパノラマ客車。
 全ての乗客がこの列車を目当てにしている観光客ですから、一部の車両だけではなく全てを展望車にしているコンセプトは納得です。

 大きめの側窓は新型窓4x3で表現。細いピラーは実物通りの印象、上下や左右の寸法も極自然な感じです。この部品はもっとトレインモデルにも使われるべきでしょうね。
 肝心の天窓は新型窓2x3を並べて。構造上ピラーは太めですから、これも違和感がありません。
 斜め部分の処理は隙間が気になりそうなものですが、このモデルでは窓枠全て真っ黒なので全く気にならず。下手にポチスロ使って埋めたら違和感あるのかもしれません?

 圧巻は車端部。二両合わさって瑞西国旗を作るデザイン。ここの斜め表現は一筋縄ではいかないものの筈……。しかし、ポチスロの駆使で自然に・美しく。横組みならぬ33度組み……この発想、普通は出てこないものでしょう。当然隙間は発生しますが、実車ではドアなどがある車端部故に、隙間も却って自然に見えるのです。

 車輪をくっつけた小ぶりな足回りは違和感無いですね。
 連結器もまた凝った作りのようです。瑞西ナローはバッファなしで自動連結器?ですから、レゴの現行パーツがそのまま使えないのが辛いところです……。

 窓まわりのアップ。天窓はこれまで45度スロープ使うやり方が主流でしたが、2x3窓使うと透ける天窓が再現できるのですね。無論、全ての題材に利用できる手法ではありませんけれども。
 インテリアも当然再現。大窓な展望車はミニフィグ乗せると様になるのです。

 なにより、美しい、乗ってみたい! と思わせる客車です。

 厨房付客車。
 食堂車ではなく、食堂車同等の食事のシートサービスという方式は「全ての乗客がこの列車を目当てにしている観光客」という実態に即したものと云えましょうか(まぁ団体客多いらしいので、個人客対象の食堂車よりはケータリングのほうが団体向けという見方もできますが……)。

 赤一色というごまかしの効かない車両ですが、そつなくこなしています。
 厨房部分は2x3窓を横組み。実車も「窓枠」目立つデザインですからこれで正解に思えます。
 ロゴの表現も面白い。マーキングの部分にはFriendsのパウンドケーキ型?を使っているのですね。取り付け部凹ませて車体とツライチになるようにする配慮も。

 通常客車の端につける編成も、客車の間に挟み込む編成もアクセントになりそう。

 作品のFlickrフォルダこちら
http://www.flickr.com/photos/99420084@N06/

 製作者のブログ記事はこちら。「LEGOで氷河急行 完成」
http://ameblo.jp/sauseiji/entry-11767891795.html


 最後に余談ですが、「Glacier Express」を氷河特急っていう言い方は抵抗あり。
 特別な列車=特急って訳すのって、古くからの鉄道愛好者としては如何せん、許しがたい。
(ひどい例は「オリエント特急」……もう何を況や)
 その意味で、この作品の作者が「氷河急行」とつけてくれたのがうれしく思えたのでした。
 
<続く>
posted by 関山 at 23:59| Comment(6) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これはすごいですね。大物じゃないですか。
今年は新作の欧州形が揃いそうですね。

それにしても斜め組の国旗がすばらしい。
もちろん天窓の表現も最適だと思います。
ブログを拝見しましたが、リアルの雪の中で走らせると非常に画になりますね。

実は私もこの題材に挑戦しようと思ったのですが、
国旗と低床にする方法に難儀してすぐに諦めました。
その分ICEに力を注ぎましたが。

sauseijiさん、せっかくflickrに入ってるようなので、
LEGO Train MOCsのグループに入って、投稿したら良いと思いますよ。
これは間違いなくウケます。

Posted by mazta-k(マツタケ) at 2014年02月26日 22:35
制作過程からツイッターで拝見してましたが、あのトップライトはどうするんだろうと思ったら、こんな手が。自分だと思いつかない方法ですが、かなり良いですね。斜めのスイス国旗は自分ならシールで逃げるな。。全くもって脱帽ですw

実車はたぶんですが、FOが合併したきにRhBに払い下げたんじゃないかな。
FO時代の写真↓
http://modellbahnen.cadosch.org/jos/gartenbahn/rhb-modelle-wagen/33-fo-panoramawagen-as
Posted by なも at 2014年02月27日 09:30
紹介記事ありがとうございます。

初のトレイン作品でしたが、ここまでお褒めの言葉をいただけるとは思いもしていませんでした…ありがとうございます。

さっそくmazta-kさんから教えてもらったLEGO Train MOCsに投稿してみました。
あまりFlickrの仕組みを理解していませんがw
Posted by sauseiji at 2014年02月27日 15:51
ちなみに連結器ですが、一本バッファのネジ式ですね。
Posted by なも at 2014年02月27日 22:03
すごい作りの作品が出来ましたね。

特に国旗の表現がすごく良く出来ていると思います。
微妙な斜めのデザインをスロープパーツを使って表現しているのは感激です。

->連結機
先代みたいに磁石の部分が外せればよかったのですが、コレはこれでいい感じです。
Posted by K7A4 at 2014年03月01日 18:54
◆mazta-k様
 欧州型はなかなか国内ビルダー増えませんでしたけど、ちょっと良い流れですね

> 実は私もこの題材に挑戦しようと思ったのですが、
>国旗と低床にする方法に難儀してすぐに諦めました。
 考えられていたんですか。
 ちょっとmazta-k様流儀も気になったり(笑)。なお、斜めの国旗周りは別のアプローチもあり得るでしょうね。低床化は確かに瑞西ナローには重要な気がします。

◆なも様
 天窓、普通は45度ブロックで逃げますよね(笑)。カーキャノピー使う方向も考えられますけども。叡電きらら辺りにも影響与えたりして……。天窓じゃないですけど、ウチの製作予定近鉄10000のビスタドームも影響受けそうですよ(笑)。

 斜め国旗、シールですか……ちょっとそりゃないかも(笑)。すっきりはしましょうが。
 製品でも、複数ブロックにまたがるシールって否定的な見識多いみたいですし。

 客車が全てRhb移管されたのは知りませんでした。自分の認識だと各社混結だったりしますしw それ以前に自分の認識では氷河急行は以前の車両(適度なごちゃ混ぜ)って感じです。さらにその前のノスタルジック食堂車とかFOのデッキ付き箱電大好き!

 あと連結器へのご指摘感謝です。確かにありゃセンターバッファでネジ式ですね。

◆sauseiji様
 いや、初作品でこのクオリティというのが信じられないです。
 電機の側面といい、細かい仕込みネタがいっぱいですし。

 今後も期待しております。やはり瑞西ナロー続けられるか? 他題材にも挑戦されるか……? 何れにしても。
 また、近日のオフ会でお会いすること、作品を拝見できることを楽しみにしております。

◆K7A4様
 あの斜め表現は、いろいろ応用が効きそうな感じがします。
 
 連結器は割り切りも必要ですよね。自分も日本型客貨車ではバッファ付きで済ませていますし、それほど違和感はないなぁって思ってます。公式でもBNSFとかMAERSKとか今度の#60052とか、アメリカ機なのにバッファ付きなのは違和感ないところです。

 とはいえ、バッファなしの連結器部品も起こして欲しいところですが>レゴ社さん。 
Posted by sekiyama at 2014年03月03日 15:40
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