でも、ひだか式モノレールの車体を考えている方には参考になりましょう。モノレールは未来的無機的イメージでちょっと……と思う方も少なくないと思うのですが、黎明期の跨座式モノになると「レトロヒューチャー」直撃の魅力ありますものね。昭和30年代の私鉄ロマンスカーとかと共通する魅力です。
先方の記事「犬山のモノレール…(※CADだけ)」

路線・実車について解説すると、1962年開業・導入の日本初のアルウェーグ式モノレール。
わずかに1.2kmの短距離路線でしたが(歩いたほうが早いって云わないのはお約束です)、車両……MRM100形は3両編成が2本導入されており、6両編成組むことも可能。但し全長は先頭車で11m、中間車で9mという可愛いものでしたが。6両編成で20m級電車3両分に相当します。
アルミ製の銀色ボディの車体は流線型。他に類似形状の無いものです。以後もモノレールの実用線では前面非常口が設けられるのが通例になり、この種の大胆な形状は生まれにくくなってしまいました。
2008年。路線廃止で廃車。46年も使用されたことになります。
ちなみに羽田の東京モノレール開業時の100/200/300形とは同世代。あちらが1978年までに廃車・置き換えされたことを思えば長生きしたといえましょう。使用環境は全く異なりますけど……羽田は距離長く運転回数も多いので、走行距離は伸びやすかった……それに比べれば犬山はのんびりしたものだったようです。
管理人は訪問・乗車の機会はないまま。1980−1990年代の名鉄は趣味的には他に優先すべき路線・車両が沢山ありすぎ、とてもモノレールにまで食指が伸びなかったのですね。今思えばもったいない?
なお、犬山モノレールは名鉄犬山線との上下並びが撮れるのも有名でした。
パノラマ7000/7500とか「北アルプス」8200とかと並んだ写真は幾つか見たことがあります。
詳細こちら(wikipedia)

G@ひたひた様の作品は良い意味で割切されています。
前面ガラスは後退角のついた厄介そうな形状ですが、一体キャノピーでもそれっぽく見えるものですね。2010年代のCity用パーツで、1960年代の雰囲気出せるのは面白いものです。
流線型の積分的というかスロープの角度違いでの表現は極めて自然です。稜線が出るのが実物と同じですし。機械的な印象のする鼻先部分も、実物の電気連結器などを彷彿させます。レゴの機能としてのボールジョイント受けがあるのもポイント高い部分。実際に2編成作らなくても、6両編成の可能性があるという未成感もまた夢のあるものですから。
ヘッドライトの取り付けも凝ってます。このおかげでライトケースらしさが出ていると
側面はドア省略なのですが違和感はありません。モニタールーフも妙にレトロヒューチャーしてる部分。実際は非冷房だったわけですが(笑)。1960年代の未来図、未だ夏は暑かったんですね(苦笑)。名鉄の名誉のために申せば、この時代の名鉄の新車(5500形以降)は皆冷房車だったんですが。
なお、モノレール車両に冷房が付くのは1980年代、東京モノの700形まで待たねばなりません。
さて……もし実制作するとなると厄介なのは灰色のトレイン窓でしょうか。新灰はなく旧灰のみ。
でもって、車体の他の部分も旧灰で揃える必要があります。ううむ。
まぁ、トレイン窓の関係で現状では「作れない」のですけど。
日高式モノレールに準拠すると、2ポッチ=1mスケールだと、ピッタリのサイズなんですよw なので、昭和レトロという事もあって、思わず作図してしまった…のが既に半年前で、それなりに資料を調べて忠実に再現したつもりなのですが、既にその気分が忘却の彼方っぽいのでいい加減なユル記事でアップ…
いつもながら詳しい解説記事に感謝です。
車体よりも裾の塗り分けと、その先端形状が難しく、赤帯の下段が横組(笑)それより下が逆組で、下端はタイルでポッチ隠し…と、地味に手間のかかるモデルなのです。
まぁ、実際に作るとなれば、トレイン〜前面スロープの列だけ旧灰にすれば何とか見れると思いますけど…あるいは、末期のイラストバージョンという事にして、色々な色を適当に混ぜて作るのも面白いかも。
現地には、併用軌道が健在な頃に行った事があるのですが、パノラマカーの路面走行にばかり気を取られて、モノレールには乗ってないんですよね…。惜しい事をしました。
先頭の連結器は、中間車のものと共通で、実際に6輛編成にする事が出来る仕様です。
姫路市営も、
あと、そのうち公開するだろう小倉モノレールも、同じ規格で連結可能です。
> トレイン窓の関係で
トレイン窓高いといっても旧灰はまだまだおとなしい方です。ハーフがやや高めですけど、黄色や青ほど面倒じゃないですよ?
>昭和レトロという事
モノレールも確実に「世代」を重ねていますからね。
小倉や大阪や那覇や立川のは完全に現実的な、通勤の乗り物ですし。それはそれでありです。
最近じゃ羽田が現行車で歴代塗装再現あって興味深い……。
> 裾の塗り分けと、その先端形状
上下が何度か逆転していますね。でも、その効果は出ていますよ。
>トレイン〜前面スロープの列だけ旧灰にすれば
本物はアルミ無塗装?だったと思うので、構造箇所によって色味が違うのはそれほど不自然じゃないでしょうね。
末期イラストバージョンは……却って面倒そう???
>現地には、併用軌道が健在な頃
犬山橋ですね。
自分は流線3400の運用追いかけて犬山橋さえ行ってなかったり(苦笑)。その日は広見線とかの方に入ってましたから(2両で緑色になって、でも冷房なかったころ)。
そうでなきゃ、二度の600V線訪問か……。
で、その前はAL車全盛時代。そりゃモノレールは後回しになってしまいますよね。
>先頭の連結器は、中間車のものと共通で、
それは素晴らしいです。
連結器は出来ればダミーより、機能してるほうが好きですね。
◆ひだか様
ひだか様の制作車も、この犬山あたりの雰囲気は感じられますよ。あとは羽田の初期とか、向ヶ丘遊園とか。或いはアメリカの方のディズニーランドか?
モノレール車両のデザイン文脈は初期の「夢の乗り物」系と、今の小倉や大阪や那覇や立川辺りの「通勤電車系」に分かれ、そこが面白みになってますよね。羽田の歴代車両やら大阪万博はその中間くらいのかんじで。