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2013年12月21日

【作品紹介】Mugen様の福井鉄道F1000形。定石に見えて、革新的。


  


 その他の画像(brickshelf)

 mugen様のご地元、福井鉄道の新造車両F1000形。ryokuchakuma氏に次ぐレゴでのモデル化です。
 実は夏のJAM合わせで用意されたものでしたが、足回りの不調で運転は見送られたのでした。4ヶ月ぶりの再起、そして正式発表となります。

 実物は新潟トランシス製……その大元はドイツのアドトランス社設計のタイプ。この洋モノ電車も随分普及してきましたね。万葉線・富山ライトレール・富山地鉄と北陸の事業者が好んでいるのも特徴でしょうか(笑。あとは岡山と、元祖の熊本)。
 で、F1000はこのタイプでは初の3車体連接となったのでした。3車体連接でも、1車体1台車という基本は変わりません。
 2013年に1編成新造。増備も予定されてるとのことです。

 市役所前にて。管理人撮影。

 この作品では、動力系は9V。中間車を動力車にしています。
 前後車体は車輪1箇所で、中間車にぶら下がる作り。この種の電車としては管理人の万葉線MLRV1000のモデルがありますが、それをそのまま三車体化した感じです。機械的に前後対称ゆえ、どちら向けの走行であっても安定するのはメリットでしょう。

 勿論、足回りは上手くタイルで隠しています。先頭車の車輪省略が全く気にならないのは云うまでもありません。


  
 前面形状は実物の複雑な各要素を、ほぼ省略なしで。ライト上の黒いつり目?ラインの表現は見事! 難しい部分をよくぞ省略なしで纏められたものです。前面も大型キャノピに頼らず、精細な感じが。前面と側面を仕切るオレンジの斜めラインもよく表現されたものです。
 クリアオレンジのスロープに依るled表示器も雰囲気が出ています。
  
 側面をみると、窓配置の省略がなく、側面ドアが全て開閉可能であるのも目を引きます。路面電車ではドア開閉は情景として様になるため、出来れば省略したくないですものですよね。
 パンタも凝った作り。強度は不安ですけれども。

 さて、この作品で注目しなければならないのは連結部と貫通幌。

 これまでの連接車モデルは連結器(ボールジョイント等)が幌の上に設けられていることが殆ど。しかし、実物ではここにはなにもないわけで、違和感ありえる作りであったわけです。
 そこで、今作では貫通幌の中で連結するという手法を持ってきています。
 中間車側では取り付けアームを側面からの出っ張りで支持というスマートさ。この設計は凄い。

 また、貫通幌そのものも、これまで使われがちだった1/4円筒ブロック(いわゆる1/4マカロニ)ではなく、テクニック軸つなぎを並べたもので、外見も大幅に「幌」らしくなりました。

 低床電車・連接車の貫通幌(もしくは連結ドラム)は、ずっと前の海外作品などでの「ついていれば良い」から「内部の貫通」にいたり、そしてよりリアルな外見・機能へ。

 そこに象徴されるように、この作品はこれまでの低床電車・連接車のノウハウを蓄積しつつ、数々の新表現・新機能を搭載した革新的モデルとも言えそうです。

 実物同様、今後の活躍に期待したいところです。
 
posted by 関山 at 17:13| Comment(3) | TrackBack(0) | 国内の作品紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
待ってました大統領(笑)
ボンバルディアらしさが出ていていいですねー
車体も繊細でHOゲージにも見えますよ側面ガラスも素晴らしいです。

実車はえち鉄も購入するらしいので塗装が楽しみ。
ちなみにこの形の車両では日本で初めて左ハンドルの車両だと思います。





Posted by ryokuchakuma at 2013年12月21日 21:17
紹介ありがとうございます。他の作品制作等にかまけて公開が遅れました(汗)。

JAMで走行出来なかったのはご迷惑お掛けしました。垂れ下がり防止に幌を支持するタイルを中間車側に加えたので、安定度は(たぶん)増したと思います。自宅で走らせる分には大丈夫ですが、イベント等の走行はまだ不安ではあります。

車体は関山さんの作品の作りがベースになりました。スマートにカーブを回るのが良いです。1軸でもタイル貼りの御蔭で目立ちませんし。
前面はライト周りの吊り目となだらかなフォルムをなるべく再現するように心掛けました。
ドアは支点をスライドさせる事で車輪周りのタイルを回避させ開きやすくしました。応用すれば内開きのスライドドアもつくれるかも?
連接部は、連結器を幌の中に隠す事が出来ました。(メンテ性は少々難ありですが)ピン、シャフトで組んでいるので可動は左右と勾配対策の上方向だけで、余計な方向に動かなくして有ります。
幌自体も1/4マカロニ以外でも作れる事が分かったのは収穫でした。

車体の間の隙間をほとんど見せずに走る姿は小気味良いですね。

ryokuchakumaさん
コメントありがとうございます!
お待たせしました(汗)。
Posted by Mugen at 2013年12月23日 01:03
◆ryokuchakuma様
 ボンバルディアっぽさ。明らかにリトル・ダンサー系とは違うんですよね。あちらも随分おしゃれになってきてますけども。
 側面表現はパネルとは違った味がありますよね。

 えちぜん鉄道仕様は……やはりえちぜん鉄道の標準色かしら? 変な色よりは落ち着く路線でお願いしたいです。まぁF1000のオレンジ色部分を青などに変えた仕様でも良さげですけども。

>左ハンドル
 ワンマスコンが左手操作? 従来車とは根本的に扱いが違うがゆえに思い切ったことができたんでしょうね(半端にワンマスコン車とかあるとそれに影響されそう)。


◆Mugen様
> 垂れ下がり防止に幌を支持するタイル
 こちらの三岐200連接車でも体感したところなんですが、これは本当に必要ですね。あるとないとで走行性能が全然違います。これがあれば走行は安定すると思いますよ。

>ライト周りの吊り目となだらかなフォルムをなるべく再現
 巧い言い方すれば、角度によっては実車よりもスタイリッシュですね。絞ってあるようにも見えてスマートと言いますか。

 ドアの支点スライドは気が付きませんでした。リアルさとドア開閉ギミックの両立に一歩前進?

 貫通幌・連結部は本文でも記しましたが、余りに革新的ですよ。
 路面電車(連接車)の幌表現はこの5年で表現が急速に進化した感があります。

>車体の間の隙間をほとんど見せずに走る姿 
 この種の電車の魅力はそこに尽きますよね(模型も実物も)。そして曲線を滑かに。滑るように。
 
 こんどこそは稼働状態を拝見したいものです。
 
Posted by sekiyama at 2013年12月25日 20:42
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