これが一番古い? Space2310氏の固定ポイント。
<2011年1月11日記事>

同じくSpace2310氏の5幅ゲージ用。
<2011年4月9日記事>

Lok24氏の「ナローゲージポイント」
<2013年3月10日記事>

パネルを用いた護輪軌条でフランジを誘導し、またレール欠線部分(クロッシング)はタイル上にフランジを走らせる大胆さ。切り替え・可動に関しては「2レール鈍端スイッチ(スタブスイッチ)」という実物のトロッコ(動力車の居るところでも)などでも使われる機構。ポイント本体の手前で直線レールを動かしてしまうのですね。
この方式が広く?採用されているようで、先日のAlexander氏の大規模レイアウトも此のタイプです。
さて、自分用もLok24氏方式のコピーを考えてみました。
ですが、検討してみると「ポイントそのものが意外と大規模」になってしまう問題が。

ナローならではの狭隘スペースでの運転よりはむしろリアルさ・スケール感(※)を重視されたがゆえの作りなのでしょうが、自分が目指す方向は「とにかく狭い場所で小さい電車を走らせたい!」です。
ちょっと余裕がありすぎというか、コンセプトが違いすぎる。
※Lok24氏もAlexander氏も曲線は4.5Vレールベースです。当方が考えている「公式ナローカーブ」よりかなりゆったりした規格です。そこは要注意、
そこで幾つかの策を考えました。
・魔改造。「公式ナローカーブ」と4.5V直線レールを切った貼ったで小さいポイントを造ってしまう。技術的には「2レール鈍端スイッチ(スタブスイッチ)」ならばそれほど難しくなさそう。
但し問題なのは自分の手先の不器用さと貧弱な工具類で、硬いABSを綺麗に切ったり削ったりできるか?
それ以前に、敗北感も否めません。
・乗越ポイント。上記魔改造で加工が必要なのは、直進側と分岐側でレールがクロスする部分のみです。ここでレールを削る・切るが要求される。ならば、実物の乗越ポイント(簡易なポイントの一種)のようにどちらかのレールの上を跨ぐ形で通過する手を思いつきました。ベースは「公式ナローカーブ」で、そこを直線がまたがって分岐する作り……。概ねの形はできましたが、あの寸法の中でフランジがレールを跨ぐなんて機能が再現できるわけありません。まともに機能せず、すぐ断念。でも、分岐器を既存の雛形抜きに自製する自信は付きました。
ここでパーツ……4.5Vの直線とか曲線とか並べてて、ポイントの「外枠」だけなら簡単にできることに気が付きました。

なにより、小さくまとまる! 此の寸法ならポイントとしての機能がレール2本分に集約してしまえます。
で、ここまでできたら中の「めんどくさい部分」もなんとか出来るんじゃないか? と思いました。
というのは、ポイントは「外枠」がしっかりしていれば、内側は護輪軌条で押さえつけてしまえば片側だけのレールでも車輪は誘導できちゃいますから。
此の「外枠」を使って内側の「めんどくさい部分」は最小限で済ませて、最もシンプルなナローゲージ用ポイントを作るという方向が固まりました。
ここで直ぐに思いついたのは「1レール鈍端スイッチ」。
要は玩具……プラレールなどで見られるポイントですが、手押しトロッコならば実物鉄道でも採用例はあります(流石に動力車のいる鉄道では使われたことはないはず、多分)。



付け根の1×4タイルが直進と分岐側の方向を決めますので、文字通り「要」に。
まともな鉄道ではあり得ない簡易さですが、兎にも角にも「シンプルさ」「コンパクト化」優先。
恐る恐る動力車走行のテストも行なってみました。

(手前味噌つけまくりですが、自分で作ったレールというかインフラ系が機能する喜びはでっかいのですね! 動力出来たとき以上の感激でした)
これで「本決まり」。ナロー動力についでナローポイントも意外とあっさり完成。
やっぱりこの種は悩むよりは手を動かしたほうが早いようです。
なお、今回はテスト用最低限機能ですので外見は一切未考慮。レールは青のほうが取り出しやすいところにあっただけで(笑)、本番では護輪軌条代わりのタイルも含めて灰色にします。それでも黒いカーブレールとは色が揃いませんけれども。塗るっていうのは無しでしょうしねぇ……。
1本レール鈍端スイッチ、明延で使われていましたか。明延のような動力車のある施設での採用は凄いですよね(笑)。自分がどこかで見た写真は手押しトロでした。
なお、ナローポイントはもう1本記事が続きますのでお楽しみに。取り敢えず色は灰色にして、可動箇所を1箇所にしました。