まず、色が茶色一色なので色でのごまかしは全く出来ません。基本造形が試される!
そして、微妙なところへの銀色の色差し。目立つ窓枠以外でも前面だと貫通ドア枠(幌座)、側面ではドア廻り。意外なところに銀色のアクセント。
あと、微妙な前面形状。折妻って意外と難しいのです。

前面のポイントは、折妻の再現。ただ折妻にするだけならヒンジプレート使えば楽勝なのですが、新茶色(レディシュブラウン)のヒンジプレートはかなり稀少で高価。前後で4個も使えません。
また、貫通扉があるのでここもヒンジ使用を困難にしています。
悩んだ挙句考えついたのが、内部で垂直クリップ付きプレート(「□C」なあれ)で角度を付ける方法。クリップ同士はバーで固定。上の写真ではちらりと円盤やアンテナの先が下方に覗いていますが、そこらにあった部品をバー(パイプ)の代用にしてから。本番では適切な長さに切ったパイプ使う予定。
貫通扉は横組で、車内後方にプレート伸ばしてここで車内に固定しています。白いのは車番表記のつもり。意外と目立つ要素ですし。
前面窓の位置は側面との兼ね合いで低めにしました。阪急電車(7000形まで)は、前面も側面も各種ドアも「すべて上下の寸法が揃ってる」ことがデザインの肝だとも思うのです。
種別板(前サボ)は二昔前の阪急電車には欠かせざる要素。
しかし、Φ1の丸タイルでは小さすぎ、Φ2丸タイルでは大きすぎる! 円盤付きのバーがΦ1.5位なので下方にバーが伸びることには目をつぶって使ってみました。これで納得。白地に赤は「急」のつもり。

プロトタイプは京都線の特急車2800形(※)ですから。6300形にも引き継がれた2連の側窓(下降)が最大の特徴。子供の頃この窓にどれだけ憧れたことか……!
※1964年デビウ。阪急の標準スタイルで2つ扉転換クロスという「標準車のハイグレード」という仕様。
この窓、そして窓割を「全長29ポッチ」の中で無理なく再現するために、敢えて横組にしてみました。
勿論、そのままではあまりに窓が小さく見えてしまうため、窓サッシの上辺(水切)も合わせて再現しています。下降窓であるので上辺のほうが重い印象があり、また2800や6300では窓上の水切も実物では目立つ要素でしたから。
やや、無理あるかな……というのは承知のうえです。
なにより、阪急のこの窓の再現だと、普通に出てくる発想が「パネル2×2(補強付)を2個並べる」ってことでしょう。これなら横組もなく、すっきり収まります。実際にテストもしたことがあります。
ですが、以下のデメリットから採用は見送りました。
・窓が大きく見えすぎて、全体のバランスが悪い。
・窓が大きすぎるために、全長を28-30ポッチの間で考えると窓割りが制約を受ける。

かと言って、ドア間の窓(実物が5組)を間引くとしたら3組までが雰囲気を保てる限界……2組だともう別の電車です。
と、未練断ち切る意味でここまで記しちゃいましたが、相当に悩んで未練あってのことでした(笑)。自分以外の何方かで(特にフルスケールの方などで)、この題材を下の方法で作るのも有りだと思うのです。

実は2800の横組側面は、1900造ってた時に思いついたものです。あの側面の応用で「阪急2連窓」も出来るんじゃないか? と。
前面は当初、京阪1900同様に後退角省略して切妻割り切りでもよいかなと思っていましたが、京阪と違って幌でごまかし(京阪は常に装着。阪急は幌座のみ)ができないので、やっぱり無理。頑張って折妻にした由です。
ここに153系ブルーライナーも加えれば、1970年代前半、京阪間のライバルたちが揃うのですね。
今も良い時代だと思いますけど(8000形も9300形も、223系もみんな好きですよ!)、あの時代ならでは熱さは別物ってことで。



斜め前から見た時に結構いい感じに見えます。
この色は新茶ですか?…もっと赤っぽいイメージになるのかと思ってたら、ちゃんと阪急カラーに見えますね。形に引き摺られて脳内変換されているのでしょうか?結構マジックが掛かっています。
屋根肩部分は張り上げ屋根を強調してカーブブロックだとどうでしょう?…全体のバランスが崩れてしまうでしょうか。妻面はポチスロ1個だけ残す感じで。
2x2パネルの窓は違いますね…スッキリするのでしょうけど、このパーツの難しい所で、大味になっちゃいますね。少なくとも、2800系には見えない。クリアブロック横組の方がいいです。密度感も出ますし。灰プレートと微妙に幅をズラしている所が角にアールがついているように見えます。
全体プロポーションとしては、窓があと1プレート上?…側面はサッシを含んで解釈するとそのままでもいいかもですが、前面はオデコがもう少し狭い方がそれっぽいかなぁ…
まぁ、床下や台車が付くと、京阪1900のように「イイじゃん」となるかも知れませんけど。
前サボはこの大きさですねw…1.5Φのナニかそれらしいモノがあれば便利なのに。
側面窓、いっそのことグレーの色止しをやめて上辺は新茶、窓間は透明にしてみればどうでしょう。オトナの雰囲気になるような気がするのですが。
一枚目の写真、折妻表現がすばらしいです。
神戸線の車両も、ついつい期待してしまいます。
試作から3晩経過して「これでFIX!」というのが結論です(笑)。
恐らく、この流れで完成(4両編成)に向けて頑張るつもりです。先ずは部品発注からですが。
折妻への評価ありがとうございます。あれこれ悩んで頑張った甲斐ありました。
>この色は新茶ですか?
一番入手の容易な「新茶……Reddish Brown」ですよ。
>…もっと赤っぽいイメージになるのかと思ってたら、ちゃんと阪急カラーに見えますね。
個人的には阪急マルーンは赤っぽさを感じているので、新茶はベストマッチだと思ってます。
というか実車の印象でも阪急マルーンって違う色に見えることありますし。
>屋根肩部分は張り上げ屋根を強調してカーブブロック
試してみました。最初、1960年代の電車らしい丸みが期待できるかと思ったんですが、飽くまで「通勤形」な阪急には合わない感じでした。少し悩みはありましたが、ポチスロ決定です。コストは変わらないんですけどね(苦笑)。
>2x2パネルの窓は違いますね
断言してくださりありがとうございます。自分も未練は断ち切れました(笑)。
あの窓はむしろ近鉄かもしれませんね。2800と似たような生涯たどった6431辺りとか……。あぁまた作りたいの邪念が。
>灰プレートと微妙に幅をズラしている所が角にアール
狙った効果が出せました。気がついてくださり嬉しいです。
前面は、最初は窓を1プレート上にしてみたのです。但し、側面とのバランス感で試作品の状態にしています。本文でも記しましたが、窓のラインが揃わないと阪急じゃないですから。
あと、個人的には電車の顔は「大きな目・垂れ目」の印象になるように考えますし。
(EF58は大窓じゃなきゃ嫌ですし、153系も低運転台のほうが好きですから。103系より101系の顔が好き。ちょっと違うか。)
>床下や台車が付くと
京阪の時は最初の試作品のコレジャナイ感と、完成品の印象の変わり様は自分でも信じられないほどでした。CADではなく「現物試作派」の苦しいところでもあり、楽しいところでもあります。
>1.5Φのナニかそれらしいモノ
フライパンがありますが、色が黒か銀。ちょっと違うんですね。
◆薬師山様
というわけですいません。2×2パネル案は見送りです(笑)。ちょっと触れましたが、他の作りたい題材に転用ですね。
>ミニマル・デザイン
阪急2000系列のキモですよね。自分も意識しましたが、そうなると窓とドアのピッチもコントロールできる横組にたどり着いた次第です。2×2パネル順組だと側面のリズム感が狂うというか……。
>側面窓、いっそのことグレーの色止しをやめて上辺は新茶
窓高さを5プレート分で済ませることは本気で考えていたのですが、余りに窓が小さく見えるので断念しました。あと、窓そのものをクリアプレートで幅を稼いでいるので、窓柱クリアにするとただの広窓に見せてしまう懸念があります。
>神戸線の車両も、ついつい期待してしまいます。
期待されてるものと違うと思いますが(笑)、900/920辺りは何時か作りたいです。1010とかも。
京都線に戻りますが、現行の9300も好きなのでこれも何時かはと。
とにかく、阪急2800の落成、楽しみです。
それから、神戸線はあまり古いのにしないでくださいね。
関山さんが神戸線にとりかかったら、当方でも今津線を本気で考えたいと思っているのですが、神戸線が900/920だったら今津線がダブルルーフの古典車になってしまいます(笑)
…近鉄特急に突入すると奥が深くなりますね〜
特に特急は何処を取ってもオイシイ!
近鉄特急って、一つの文化ですよね〜!
初めて乗った時にオシボリが出て来た瞬間に「違い」を感じましたよ。
いえいえ、ご意見募集のつもりで上げた写真ですし、私も皆様の作品にかなり好き勝手申してますので。作品へのご意見大歓迎です。また、殆どの場合、表現には理由がありますから、意見のやり取りでそこが伺える楽しみもあります。
>神戸線はあまり古いのにしないでくださいね。
と、いうことは西宮北口意識されてるってことですね。
自分が知る限りだと、神戸線普通と今津線は使用車両にはそれほど差がない感じです。前者が920や810辺りだと、後者にもやはり920が使われてたって感じで。あと今津線は古めでも610辺りみたいな感じと。
神戸線1010で今津線810みたいなのもありかも……。
>ダブルルーフの古典車
宝塚線系の小型車も惹かれる題材なんですよね。色々難しそうなので、最後の課題になりそうですが(笑)。
◆G@ひたひた様
近鉄特急は派手な割には、未だmazta-k氏の50000だけしか作品がないですよね。オレンジもダークブルーも入手性は良くなってますから、そろそろ何方か手を付けられないかしら。無論、それ以外のカラーリングのもありですが。
(おっと、6431はダークブルーとタンですね。余談ですが今作ってるナローなお題と並べられるのもメリットかしら……?)
>初めて乗った時にオシボリが出て来た瞬間に「違い」を感じましたよ。
自分は斜めチェック模様の床材と一輪挿しに「違い」を感じました。おしぼりも嬉しかったですけど。
時代下って、21000初乗車も感動したものです。
ドア・窓とも適当に間引くので、たぶん、600形兼800形兼900形になるかと。
ダイヤモンドクロスの通過音を、レゴで聞いてみたいです。
でも、いま構想中なのは、阪急ではない私鉄です(笑)
順組メインのお手軽ビルド24ポッチ級で考えているのですが、窓割りが中途半端で苦しんでいる最中です。6幅ナローに逃避するかもしれません
確かにレゴで610/810/920の差異って表現するの意外と難しいかもしれませんね。ショートだと920造ったのに610って云われちゃったり(笑)。でもまぁ自分も幼稚園の頃は920と1010でさえ区別がつかなかったんですよ。2000以降じゃない古いのって一纏めの認識でした。
でも、敢えて汎用的な表現にしてしまうのも有りだと思います。
>ダイヤモンドクロスの通過音
あぁ、あの音は忘れらないですね。
でも、困ったことにレゴの9Vクロスレールって意外と静かです(苦笑)。敢えてタイル等による自作クロスレールのほうが雰囲気が出せるかもしれませんね。
>阪急ではない私鉄です(笑)
これも楽しみです。京都のロイホで聞いたあのお題でしょうか? でもあれはそんなに窓割り苦しくなさげ。24ポッチ級……叡電のきらら以外の何かとか。或いは京阪の京津線系か……?
(こんな事書いてたら、京津線も興味湧いてきそうで怖い……特急色時代なんて罪深すぎる!)