先方の記事「湘南色プロジェクト…国鉄113系(2000番台)」
1970年代後半以降のシートピッチが1400mmから1470mmに改良されたグループですが、115系も含めて現存車はシートピッチ改良車もしくは座席そのものを交換した車ばかりですから、今となっては改良前の座席に座る機会なんてほぼ皆無になってしまいましたね。
あの向かい合わせ座席で「7cmの差」は大きいのは分かりますが。
外見で言えば、車端部の窓割が若干異なりますし、通常の窓も窓間がやや開いています。全体にゆったりした感じがあります。
さて、G@ひたひた様のCADでも、その表現のために窓割が少し違います。


側窓の間が、基本番代ではプレート1枚分であったのが、2000番代ではプレート2枚分に。僅かな修正ですが、効果は大きい。そして更に気になったのは「どこで辻褄を合わせているか」ということ! 基本番代ではドア間はぴったり8スタッド分。これが2000番代では8スタッド+1プレートになってしまう? この端数は気になってしかたがないものなのです(笑)。
しかし、下の画像でもきちんとドア間は8スタッドに収まっています。1プレート分の辻褄合わせはどこに……? と血眼に探してみたら、戸袋窓とドアの間の空間を2プレートから1プレートに詰めて処理していたのですね。これには正直一本取られた感があります。
2000番代の特徴的部分は捉え、ごまかせる部分はわからないように処理する。巧いです。
あとは伸びやかな?車端部。窓割もすっきり。
で、この窓割りすっきり感のために横組部分が減り、PowerFunction機器が収容できる内部空間が確保されているのもポイント。

(但し、車端に電池BOXという重量物搭載することの是非は別問題です。とはいえ反対側にウエイト積んで相殺する手は考えられましょう)
なお、紹介記事では割愛させて頂きますが、床下機器へのコダワリは半端じゃないです。
自分は割と適当なので、見てて目に痛い(笑)。
あと、8両編成がプロジェクトの基本のようですが、ここまで来ると東京口の11両基本編成も「見えて」来ますね。いや、そんな無理せずともサロ2両組み込み9両でも視覚的・迫力的には東京口の編成に見えてしまいそうです。
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というわけで、東京口に居たグリーン車もCAD起こされています。

先方の記事「湘南色プロジェクト【番外編】…いまいち萌えないサロ(笑)」
あの、タイトル狙いすぎ(笑)。更には
画像のサロ110-501がいまいちいけてない(萌えてない)理由を3つあげなさい。って(笑)。何方か管理人以外で返答をお願いします。個人的には読んでみたいですから(笑)。
(1)塗り分け位置がマヌケ
(2)改造サロなのにフルリクライングシートではない
(3)窓と座席のピッチがあってない
(上を選択して反転しちゃダメですよ)
ちなみに個人的には1両のみの希少車って地点で萌えまくりですが。乗る分にはサロ111よりは簡易リクライニング・エアサスの分は上等な車ですしね。まぁ当時は特急型格下げサロも居たのでそっちと比べたらダメでしょう(笑)。
あと最萌のサロ112とかサロ110−900辺りと比べられちゃ可哀想ですよ(笑)。
……って雑談はともかく。この作品の意義は重いです。ものすごく。
まずプロトタイプのサロ110-501は、急行型電車の普通車サハ165を113系のグリーン車に改造したもの。つまり外形のドンガラは急行型電車で湘南色なわけです。
つまり、トレイン窓無しで「165系・153系」が作れてしまうことの証明にほかなりません。
肝心の窓サイズは3スタッド×7プレート分ですが、これはトレイン窓の開口部寸法と同値でもあります。窓間は1スタッド幅ですが、これもトレイン窓を並べた時と同じ寸法なのですね。
その上、中桟の位置は「妥協」であるトレイン窓よりも国鉄的・日本的。
あとは、窓を「2+1」で造ってることが視覚的にどれほど気になるか? ということだけでしょう。幸いにも1×1クリアブロックはこの1年で凄く供給状態良くなりましたので、この構造自体は現実的です。少なくともオレンジのトレイン窓を出すようビルンドに邪念飛ばし続けるよりは……。
この萌えないというか、冴えないスタイルの中間車から広がる野望、そして福音からは目が離せません。
オレンジにかぎらず、トレイン窓が存在しつつも高騰しちゃって気軽に使えない「タン」「黄」「白」辺りの救済にだってなるのですから……。
…かゆい所には全て手が届いております(笑)ついでにイタい所にも(?)作った甲斐がありました。
コレを一人で作るのはなかなか骨が折れそうですが、続きに、同じくらいボリュームがありそうな感じの編成が来る予定です。
実際に組んだ場合にどういった感じに見えるか…という問題はまだ残されていますが、リアルなブロックだけでコレを試してみる…というのは流石に無理なので、このあたりはCADの力が大きいと実感しています。
サロ110-501は、地味ですが、比喩としたアレ(笑)的に一人歩きしてくれたらなぁ…と密かに目論んでいたところなので、関山さんにフォローして頂いた意味は大きいです。
さて、続きのCADモデルは準備出来ておりますので、頑張って原稿書かなきゃ…ネタ的にはバレバレですよね(笑)。
いや。この記事は書いてて楽しかったですよ。もうワクワクドキドキ状態。
痛いところは……まぁ数年前のネタですよね。弄ろうかと思いましたが、ますは普通に回答しておきました。1両のみの改造だったのは、なにか間違いに気づいたからでしょうか? いや、車掌室無いからか。
>コレを一人で作るのはなかなか骨が折れそうですが、続きに、同じくらいボリュームがありそうな感じの編成が来る予定です。
113系 8両。その次に165系 8両。
まぁ気長に数年計画でも良いんじゃないでしょうか。幸いにも特殊な部品は避けているわけですし。
>CADの力
前頭部とか、窓だけとかは現物試作も出来るんですけどね。
でも編成でどんな感じに見えるかなどのシミュレーションであったり、パーツや色の差し替えが直ぐにできるのはCADのメリットですよね。
>比喩としたアレ(笑)的に一人歩き
なるほど、神戸新聞社のネタにはそんな意味が! 奥が深いです(笑)
あと、165系早く記事書きたいですよ。でもウチの窓まわり現物試作とタイミングがあって良かったです。あぁマジで165系や153系が走り回る日が現実に……。
関山さんが重量バランスを心配されていますが、40ポッチ級の大型車でアンコもたっぷり入っていますから、粘着重量バッチリの好バランスのように感じられました。
> ドア窓横組のサポート
片持で何とかなっているように見えます。片持ですが、中に電池BOX詰まってるので大丈夫でしょう。
重量バランスですが、確かに40ポッチ級で全体もえらく重そうですから、それほど気にする必要ないかもしれませんね。それよりは、編成としてのパワー不足が気になるかも知らません。モーター車は2M必要かも……?
左右の窓を繋ぐオレンジの2x6プレートが目立って、中身ぎっしりに見えますが、結構アンコが入ってなかったりするのです。ウェイト追加はいるかも知れません。
ドア窓横組の保持方法ですが、上から見て「コ」の字、断面は凸の逆が、車体の凹にはまり込んでいるだけです。先の591系では、もっと「コ」の字が長くても大丈夫でしたし、バッテリーが入ると、ギュっと持っても潰れたりしませんでした。
>関山さま
8輌だと2Mですね。1Mだと5輛が限界でしょうね。実車と同じく、M+M'ユニットですね。
ドア窓横組の詳細解説ありがとうございました。
もう一度、CADをよく見てみると、内部構造となっているパーツの意味がだんだんわかってきました。
ドア窓横組みでの「コの字構造」は自分も京阪でやってますが、メリット大きいです。左右がつながってるだけでも強度面有利になりますから。
動力、2M必要だと思いますが、これも1両に2モータか、分散配置か……迷う要素になりそうな予感。#10233の経験から言えば1両にまとめたほうが扱いが楽ですが。
◆薬師山様
内部構造、見れば見るほど「なるほど!」って気が付かされます。