決して悪いセットでは無いのですが。#7939が神セットと言えるレベルの傑作であったがゆえ、相対的に目立ちにくくなったしまった感はありましょうね。
あとは単純に価格でしょうか?
単に色を赤くしたってだけではなく、実在の機関車OeBB(オーストリア国鉄)の2016形を再現する方向のモデルです。
OeBBの2016に関してはこちらと申したいところですが、困ったことにwikipediaには独語・英語とも単独ページなし。飽くまでシーメンスの標準型電気式ディーゼル機関車、ER20の一種という扱いなのですね。

なお、一番詳しいのは「欧州型鉄道模型紹介」様のこのページ。模型だけではなく実物写真も上がっています。
側面を大幅にシンプライズ化されたのは大正解でしょう。#7939では半端に点検扉がありますので、現代欧州機らしいすっきり感とは程遠いデザインになってしまってましたし。
一方、下半部が灰色なのはオリジナルと実物、両方の良い所なのだなぁと思わされます。
なにより、赤って色が美しい。
変な喩えですけど、#7938が赤以外の色だったらここまで絶賛されたでしょうか? 脳内で#7938の別バージョン考えてみましたけど(青とか緑とか黄色とか白とか灰とか濃灰とか、各種中間色とか)、赤以上に魅力的なものは思いつかないのです。
その意味では、#7939の不幸は「赤」を廉価セットに取られてしまったことなのかもしれません。無論、#10233を「黄色」に染めた(いや黄色いTGV実在しますから)管理人的には黄色も嫌いではないのですが、赤ほど鉄道車両の色として使い勝手は良くない感がありましょうね。
凄く、鉄道模型的な雰囲気に。製品としてこのレベルが供給されてたらと思いますが、コストの問題、あと「赤が重なる」ことへの抵抗感はあったのかもしれません。
さて、2014年は順当に行けばCITYトレインのリニューアルです。
「電車」「機関車+貨車」の2セット体制は2002年の9V(Worldcity #4511/#4512)からのお約束で、その後RC・PFと世代重ねていますが今度も継続されるのかしら……。トレインがCityのサブカテゴリって状況は不幸な現実ではありますが(あぁ独立カテゴリならなぁ)、この4年間でのCityの進化が目覚しいのも事実ですので、その方向性を巧く汲み取ってほしいものです。間違っても一体部品大味化って方向にはなりませんように!

ちなみに前頭部パーツの%45406は2003年の登場部品ですが、トレインに使われたのは#7939が唯一です。赤・黒・黄色・オレンジ(45406pb02)が存在する由。
キャノピーの色がかわるだけで、ぜんぜん別物になるのですね。
45406は赤とか黒だと気にならないのですが、黄色だとどうしても工事車両っぽい雰囲気になっちゃいますよね。ここは同感です。いや、いっそ開き直って工事車両(マルタイとか)作っても楽しそうではありますけど(笑)。
というわけで、赤はやっぱり格好良いです。
グリルは改修されたら、また写真見せてくださいね。欧州現代機ってシンプルに見えて、実は細かいところで強烈な個性を見せてたりするので、意外と侮れない題材だなぁとおもったりしています。
◆薬師山様
実在鉄道のロゴマークが入ると説得力が増しますよね。他でも話題になってますが「DB」が恋しいですよ(笑)。鉄道題材の玩具でマーク類に許諾もらうのそんなに難しいとは思わないんですが……。
色の印象は大きいですよね。黄色は先にも記しましたが工事用車両のイメージが付いてるのが不利かもしれません。いや、103系あたりなら黄色で作っても「中央総武線快速」「南武線」辺りのイメージになるんですけども(笑)。また、SD45なら黄色で作ればUPっぽくでアメリカ形ファン大喝采でしょうね(笑)。
その意味で、#7939は一体キャノピーと色が悪い意味で相乗作用起こしてしまったのかもしれません。