



http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?f=534913
驚きましたのは、建物の寸法・ボリュームという意味で#10243に追いついてしまっていること。無論、コンセプトの異なる製品ベースであることや使用パーツ数はぜんぜん異なります。
(#31012は756ピース。それが2セットで1512ピース。#10243は2469ピース)
そのため、床・地面のタイル処理であったり建物の装飾は大幅に割愛されてしまっているのは致し方ないことでしょう。でも、サムネイル一発で「あ、アレの再現だ!」と分かる造形になっています。
正面では、1階の小分けな窓とかカラフルなテーブル。藤棚に照明。
入り口の小屋根も見逃せません。床面のタイル装飾やら、レンガブロックも効果をあげていましょう。セットのパーツを使いこなしきっています。
2階は尖頭アーチで差をつけて。3階の破風もシンプルながら再現。
裏面もまた良い雰囲気です。大窓をアトリエに使ったのは好ましいアレンジ。

開閉式であり、ここは差別化されています。
開いた状態で別の表情を見られることも。これはこれで楽しい。裏面の階段がデコラティブなゆえに、建物の表情をより豊かにしていましょう。

断面図的に建物の中を見られる楽しさも開閉式のメリット。
元ネタ同様、1階はレストランと厨房。
2階は独立した居室。
3階は、アトリエ。窓やドア・バルコニーの位置も極力合わされています。



ゴミ箱、2階には収容ベッド、アトリエの抽象画……こんな細部まで再現。
モジュールビルとクリエイターハウスのコンセプト差は感じますが、それでも制限の多い「組換」でここまで迫れるのは凄いことです。
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#10243の詳細画像をじっくり眺めていたら、正面の窓パーツの構成が#31012と共通だと気づきました。裏面の窓&ドアも賄えることがわかったので「作ってみよう!」と思いました。
凝った屋根の意匠は最初から諦めて実現可能な表現に落ち着きました。内装も簡略…特に厨房はお手上げです。暖炉&煙突を再現しようか迷いました(Mugenさんの1作目には大きな煙突&暖炉、3作目には石窯がありましたね)が、壁の凹凸を一箇所増やしただけでブロック消費が結構かさむので止めました(白ブロック&プレートほぼ使いきりです)裏庭の開閉式ゴミ箱を作らなければ、あるいは何れかの階をブロック1段分剥れば可能だったかも知れません。
余りパーツは347個でした。ということは使用パーツは1165個です。凝った装飾を除いてラフに再現するのは意外と少ないパーツ数で出来るのですね(開閉式は重箱よりもブロック数が少なくて済みますが)#10243はパーツ構成の約半分が装飾用という、とても贅沢なセットであることがこの数字からもわかります。かといって装飾過剰にみえないのは意匠バランス&色彩センスが非常に優れているのでしょう。
前作のレスで限界が近いと書きましたが、この組み換えを起爆剤にして、まだもう少し粘れそうです。次作は久しぶりに1箱組換えです。
窓パーツの入り方という意味では、#31012は余裕たっぷり・贅沢仕様ですよね。これが#10243風もそうですし、多くの組換を可能にしてきた理由のような気がしてきました。
内装は省略・厨房は……とありますが、コメント漏れただけで厨房も再現度高いと思いますよ。暖炉・煙突は確かに「あればよかった」とおもいますが、このボリューム出すための白壁パーツ消費を考えると割愛致し方なしと思います。ゴミ箱はコダワリでしたね。取捨選択……?
意外と余りパーツは多かったのですね。とはいえ「使いきろうとすると」難度は更に上がってしまうのでここも割り切りでしょうか。モジュールビルは確かにパーツの結構な比率が装飾用の小パーツと思います。逆に言えばシンプルな建物をローコストで狙うなら、クリエイターハウスのほうがパフォーマンスは高いとも云えましょう。
次回作も既に拝見しております。
正直、1セットでここまでと驚いております。