「こういった地味な通勤車輌が入線し始めると、レイアウトに日常的なリアリティーが出て来るし、レゴトレイン界も成熟期に突入、といった趣になりますね。」この言葉を引用しちゃいます。まさに103系を象徴してるように思いますので。
先方の記事はこちら。
まぁ、鉄道模型・鉄道玩具の世界では身近な通勤型って以外と人気者ゆえ、製品化の機会は多いって反論はされそう(KATOも最初の電車は103系でしたし)。
でも、レゴトレインの世界ではあまり造られてこなかったのも事実ですよね? 思い出されるのはBUCHI氏の作品群かしら(国鉄・JRの通勤型や近郊型各種)。それでも103系は何故か実現していませんでした。理由は割と明白で、「黄色以外はパーツ供給的に、至難!」。
でも、今は?

題材は103系低運転台車。東京では過去の電車ですが、西ではなおも現役。
4ドアは3ドアにアレンジ。違和感は皆無です。側面割付では戸袋窓の効果が大きいですね。側窓は言うまでもなく1×2クリアブロック。これ以外の表現あり得ないでしょう(西の更新車はともかく)。ドアは横組でレアパーツ濫用を避けています。余談ですが、先の117系でもこの表現でコストダウン可能かも?
前面はきっちり傾斜窓(CADでは無理なようですが、実際には傾斜可能らしい)。
屋根カーブは新型のカーブスロープで綺麗に。ただ、この部品はまだカラバリが少ないのが悩みのタネ……。当面は他スロープ部品で代用するしか無いのかも知れません。というか、ここを乗り越えれば他はどんな色でも問題も無さそうです。
あと、側面・前面の「アクセント」も印象的です。平板な車体だからこそ映える。
前面下部の通風口とか、側面の電動機吸気口(だったっけ?)のグリル、また前面手すりは敢えて強調。車側灯も意外と目立つ要素ですよね。
ただ、運転台横と車端部の余裕は「ちょっと違うかな?」という感が。全長を変えるか、或いは何処かをつめて4ドアにするか……。自分も脳内で101系を全長32ポッチで考えたことがあるので、通勤型の側面割付はおもったより難しいって実感です。
ドアは車体とツライチになってしまうので、沓摺りの表現あればドアらしく見えるかもしれません。103系では意外と目立つ気がしますし。
床下機器や台車も省略がありません。台車はひと目でDT22系とわかる造形です。

今はミディアムブルー・ライム・オレンジも入手難度は下がってるので、この並びも現実に近づいたと云えましょうか。山陽本線用とか、1000番代や1200番代、或いは105系。103系オリジナルに戻って高運転台車。或いは西の大規模更新車。応用で201系あたりも。
地味に見える通勤型ほどバリエーションとか豊富な題材は他にないのかも知れません。一度作ってしまえば混色や混結で遊べるのも魅力。
実現にはもう少し詰めるべきところもあると思うのですが、これも実制作が楽しみな題材ですね。今のレゴのパーツ事情は実現を可能にしているのですし。
最後に蛇足。
4つドアの通勤型って日常で乗るのはあんまり楽しくはないし、非日常[例えば長距離の普通電車]でこれが来られると「巫山戯るな!」って思うのもまた事実。
でも、モハ72位に古くなるとなんか許せてきました(笑……殆ど乗ったこと無いけど)。101系もその範疇。
そんなわけで103系も「今は許せる」ような気がしてきましたよ……。
自分の拙い窓割のとぜんぜん違うので、目からウロコです。
103といえばこの顔ですね
我が地元・福岡の地下鉄の103系は全く別物みたいな感じですから・・・
>ただ、運転台横と車端部の余裕は「ちょっと違うかな?」
今回、一番悩んだ所です。
1ポッチずつ削って、全長38ポッチでもいいかな…とも思いますが、
何か解決策があるような気もします。
前端は、フロントガラスの構造上、2ポッチになってしまうので、
削るとしたら、乗務員窓後ろになりますけどね。
ここも何か良い解決方法が出て来るかも知れませんが。
沓摺りも考えたのですが、実車が車体同色なので、
何かエンボスっぽい表現があれば良いのですが。
半ポッチズラシの後退は、自分の中では過去の技術なので(笑)、
0.5プレートくらいドアをヘコませる…というのも良いかもしれませんね。
前面窓の凹み表現が格好いい!!
201をこの凹みを組み合わせて表現したいところです。
ライム色は今は現実的な選択肢になりましたね。
薬師山様版も見てみたい気はします。個人的に関西線色は好きですし。
◆どん様
103系と言うよりは「国電顔」ですよね。あの顔の亜流も結構魅力的だったりします。
あと九州仕様の103系も面白い題材ですよね。原型も、今の姿も。
◆G@ひたひた様
あ、悩んでいたところ指摘してしまいましたか……。これは失礼しました。
自分も3ドアアレンジの101系を考えてた時に、全長がどうしても29とか31とか33になってしまい調整つかない悩み抱え、まだ未解決です(笑)。
ドアは理想は0.5プレート程度の微妙な凹ませですよね、で、半ポッチ凹ませるのは確かに過去の表現でしょうね。荷物車とかは別の話ですが。
あと、沓摺りでドア位置表現するのは個人的には好きです。光線によっては影で黒に見えたりもしますし。
◆yuuki様
ご無沙汰しております!
(EH200まだお持ちでしたら、来年のJAMにお願いしたい……!)
201系のCADも久々に拝見しましたが(もう7年も前の作品なのですね)、これも前面凹みはできそうな?雰囲気に見えますね。あと前面屋根カーブが改良されれば「今でも通じる」作品になりそうです。
http://www.brickshelf.com/cgi-bin/gallery.cgi?i=1623462
201系、7年も前に既に「15プレート幅」という考え方で作られていたとは驚きです!
103系を考えながら、片隅に201もボヤっと意識していましたが、
こういったやり方があるとは…
やはり、自分以外の頭脳というのは新鮮で驚きがいっぱいです。
「6幅=15プレート幅」って確かに7年前は斬新な思想でした。今も脳内では当たり前と思いつつ、実践は難しい……という感じではありますよね。
>自分以外の頭脳
これらを共有できる・共有しやすいのもレゴの魅力って感じはします。それだけにオフ会的な機会はたくさんあったほうがいいのですよね。